第七話 ページ8
ポカン…とノゾムを見た。
え、俺殺されるのか？
「あ"？！何だよそれ！
お前もさっき事故だっつってただろーが！！」
「事故やとは納得しとる。あんたらに害はなさん。
勿論今すぐこの兄ちゃんを殺すこともせん」
「で、でも、さっき、……」
「 事故 やとは分かっとるが、それで はい許します なんて言うわけないやろ。許してへんで。
あんたらも武器なら分かるやろ？
俺は主人の武器や。武器がない主人は戦争中どないすんねん。幹部やぞ。国を担う要やぞ！」
ぐっ と空気が重くなるのが分かる。
これは殺気だ。威圧するための殺気。
ノゾムは許すなんて言わなかった。ただ 仕方ない と。そういった。
俺はノゾムの主人から
命とも言える 武器 を。
「戦時中、一瞬でも気ぃ抜けば終わりや。
俺がない今、主人が別の武器を手に取って生きとったらええとこやねん。それが分かっとんのか。
望まぬ結末、あんたらの言う歴史から外れた結末を迎えた場合、責任はきっちり取ってもらうで。
この兄ちゃん然り、あんたら然り、兄ちゃんの属する組織も然り、や」
ノゾムの言葉には重みがあった。
何十振りもの刀達の前で、それ相応の責任は取ってもらう と。
碧い瞳はギラギラと光る。
「……まぁ、ほんまに今回は事故やろし、ちょお悪いとも思うんやけどな…。
主人…坊がな、どうしても心配なんや。
あんな、最前線なんよ。
……主人と、俺が戦場で立つんはな」
俯くノゾムに近寄った太鼓鐘の顔が強ばった。
「…そっか。
お前は俺たちみたいな懐刀であり、相棒なんだな」
太鼓鐘がギュッと握った右手は、少し震えていた。
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ラベン - めっっっちゃ面白いです!!続き待ってます (1月14日 0時) (
レス) @page13 id: 10542d99e7 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 続きが速く見たいです！ (8月25日 21時) (レス) @page13 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
ふくわぶ - 続きお待ちしております。頑張ってください。 (2023年1月16日 17時) (レス) @page12 id: b6ccdf37e6 (このIDを非表示/違反報告)
咲樹(プロフ) - 続き…お待ちしております………… (2022年2月3日 12時) (レス) @page13 id: b53a17c756 (このIDを非表示/違反報告)
暇人パーリナイ(プロフ) - あぁ、なぜ神作品はよく途中で更新が途絶えるのだろうか………続き………待って………ます……… (2021年6月3日 3時) (レス) id: 6c369c24d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NZMo3 | 作成日時：2019年6月27日 22時
