検索窓
今日:2 hit、昨日:8 hit、合計:23,545 hit

第四話 ページ5

「う、おぉお!!
すごいなぁ!てか多っ!でかっ!」



大広間には何十振もの刀の付喪神様がいる。
キラキラと瞳を輝かせ、凄い凄い とはしゃげるメンタル、とても尊敬します……

脇差よりも小さいノゾムを見て、脇差以上のみんなは微笑ましそうに見ている。
うっ……眩しい…顔がいいんだよ神様ってやつは……



「ノゾム、とりあえず説明してくれ」

「あっせやな!
ひひっ、俺はノゾム!あんたらとはちょーっと違うカミサマ?や!」



きょとんとする面々、訝しそうに見る面々、興味のなさげな面々……
様々な反応を示す中、ノゾムは朗らかに笑う。



「俺の本体は これ や」

「たんとう…とはまたちがいますね?」
「ボクみたいに刃が違うというより…全体的に?」
「短刀よりも小さいな。俺っちのと比べると分かる」

「んふふ、俺は ナイフ やねん。
サバイバルナイフっちゅーてな、こっちの凸凹しとるとこは ノコ って言うんよ。
これで板とかを無理やり破壊すんねん」

「刃が欠けてしまいそうです…」

「ひひっ、見てみ?
分厚やろ。多少乱暴に扱われても、手入れさえしてくれとったら俺は折れん。
主人は俺との相性がえらい良かったしなぁ」



わらわらと短刀たちが集まって、ノゾムの本体を物珍しそうに見る。
ノゾムも特に鬱陶しがることもなく、ニコニコと説明しているせいか、なんだか幼稚園みたいだな…。
年長と年少みたいな……



「ま、俺の本体はそんなとこや。
で、こっから本題やから、この兄ちゃんのカミサマであるあんたらにはきちんと聞いて欲しいねん」



碧い瞳が大広間にいるみんなを射抜く。
静かに、けれど決して気は緩めていない雰囲気がヒシヒシと伝わる。

短刀たちも、微笑ましそうだったみんなも、すっ と顔を引き締めた。
興味なさげの面々も、視線を寄越す。

こ、こわ……ノゾム堂々としすぎ…怖すぎ……



「俺の主人、まだ死んでないねん。
もっと言うなら、俺はここに存在したらあかんもんや」

「はっ!?」



誰が一番驚いたって、俺が一番驚いた。

第五話→←第三話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (60 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
162人がお気に入り
設定タグ:wrwrd! , 刀剣乱舞
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ラベン - めっっっちゃ面白いです!!続き待ってます (1月14日 0時) (レス) @page13 id: 10542d99e7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続きが速く見たいです! (8月25日 21時) (レス) @page13 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
ふくわぶ - 続きお待ちしております。頑張ってください。 (2023年1月16日 17時) (レス) @page12 id: b6ccdf37e6 (このIDを非表示/違反報告)
咲樹(プロフ) - 続き…お待ちしております………… (2022年2月3日 12時) (レス) @page13 id: b53a17c756 (このIDを非表示/違反報告)
暇人パーリナイ(プロフ) - あぁ、なぜ神作品はよく途中で更新が途絶えるのだろうか………続き………待って………ます……… (2021年6月3日 3時) (レス) id: 6c369c24d6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:NZMo3 | 作成日時:2019年6月27日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。