Eleven ページ12
「なぁゾムゥ…お前、大丈夫なんかぁ？」
「あ？何がや。つか手ぇ動かさんか。
元々シッマがやらかしたんやろ」
太陽の元、キラキラと輝く金色の髪が揺れる。
碧い瞳は心配そうに、不満そうに緑を見つめている。
＿＿＿＿ コネシマは分からなかった。
ゾムはある日から、生気を失った様に大人しくなった。いつも騒がしく笑い、食い、駆け回るのに。
理由が「カミサマがいなくなった」？
なんやそれ。
コネシマの素直な感想だった。
神様なんていない。神様ってそもそもなんだ？
神様 を信じないコネシマは分からなかった。
だから、不服だ。
そんな、あるかも分からない ナニカ を信じ、いなくなったから？
だからお前はそんなに気を落とし、挙句生きる気力も無くなったようにフラフラと過ごしてるのか。
いつも笑ってくるこんな失態も、いつも笑顔で嫌という程食わしてくる食害もなりを潜め。
「……お前、神様とか信じとったんか」
「…手ぇ動かせや」
フードを被った頭はこちらを向かない。
黙々と落ちた壁の破片を掃除するゾムに、あぁ違う と脳が訴えた。
自分が壊してしまった壁。掃除に駆り出されたゾムは、文句をこぼすことも、俺に全てやらせようとサボるわけでもない。
…ちゃうやん。お前、ちゃうやろ。
「…神様なんて、」
おるわけないやろ。
きっとこれは、俺の良心で
「手ぇ動かせや！！
その先言うたら殺すぞ！！！」
あいつの傷を抉る言葉。
「あのナイフはな。
ゾムが物心ついた時から持っているナイフだ。
両親が死んだ時も、生きるために悪行を行った時も、今馬鹿みたいに戦場で使われている時も。
…1度も折れたことも、欠けたことすらない、あいつにとっての カミサマ らしい」
後日、グルッペンに聞いた言葉に、また理解に苦しむはめになった。
うん！！俺には分からんわ！！
「すまんなシッマ。あん時怒鳴って」
「いやええわ！俺も無神経な事言うたしな！
でも俺には分からん話やわ。うん」
「…せやな」
相変わらず、あいつは笑わない。
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ラベン - めっっっちゃ面白いです!!続き待ってます (1月14日 0時) (
レス) @page13 id: 10542d99e7 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 続きが速く見たいです！ (8月25日 21時) (レス) @page13 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
ふくわぶ - 続きお待ちしております。頑張ってください。 (2023年1月16日 17時) (レス) @page12 id: b6ccdf37e6 (このIDを非表示/違反報告)
咲樹(プロフ) - 続き…お待ちしております………… (2022年2月3日 12時) (レス) @page13 id: b53a17c756 (このIDを非表示/違反報告)
暇人パーリナイ(プロフ) - あぁ、なぜ神作品はよく途中で更新が途絶えるのだろうか………続き………待って………ます……… (2021年6月3日 3時) (レス) id: 6c369c24d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NZMo3 | 作成日時：2019年6月27日 22時
