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紫耀side
あれから2週間、無事に観光する場所を決めて、図書委員の仕事もこなして、何の変哲もない日々を過ごしていた
放課後になって今日は、家帰って何しようかな……
なんて思いながら廊下を歩いていると、前方に廉の後ろ姿を発見
後ろからそっと近づいて驚かそうって思って後をついて行ってると
廉「ゆーたぁー」
廉が甘えたような声で誰かを呼んだ
次の瞬間曲がり角から現れたのは、岸先生だった
岸「廉? どうした?」
廉「今いい?」
決して俺には言わないような口調で……
甘えるような声を出す廉は、気のせいかもしれないけど……可愛く見えた
そのまま2人は近くの資料室に入っていった
何だろうと思って資料室の前で耳をそばだてていると、小さくだけど会話が聞こえてきた
廉「ゆーたはもう俺のこと嫌い?」
岸「嫌いじゃない」
廉「じゃあまた……」
岸「ごめん……それは出来ない」
なんの話か分からなくてドアの一部がガラスになっている所から中の様子を覗いた
二人は何かを言い争っているようだった
でも、次の瞬間……
紫「えっ……」
声と同時に俺の持っていたカバンが落ちる音が響き渡った
俺は急いでそれを拾い上げると、逃げるようにその場を去った
だって……
そこには、岸先生の肩に手を置いてキスする廉の姿があったから……
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チョコ - 続きが気になります!応援してますー。 (2020年1月30日 15時) (レス) id: c2bfb0fe32 (このIDを非表示/違反報告)
nana(プロフ) - しょうくんとれんくんの気持ちがこれからどう変わっていくのか気になります!これからも更新楽しみにしております(^^) (2020年1月23日 2時) (レス) id: a469a6ca9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:飛凪 | 作成日時:2020年1月19日 12時