artem

軟骨魚類の王子様て(笑) : Y.nakatani ページ43

(マユリカ 中谷)









よく知らないだけ

と、同じ夢主 (つまりは続き)










．













｢まもる！ここ行こう！ここ！｣


まもる｢えー？またあー？｣



まもるの服の裾を引っ張る


私のスマホに映っているのはカワイイカフェ。


まもるは甘いものが好きなので、

よく私のカワイイ巡りに付き合ってくれる


ゲームセンターのクレーンゲームとかも上手いんだよね

私下手っぴだからさ よくやってもらう



まもる｢金ないって｣


｢私がだす 出すから ねえお願い！お願いします おねがいっす お願い｣


まもる｢わかったわかった笑｣



流石にAに出すのは男して面目が立たんから、また今度行こ、な？今度絶対行くから、と

小指を差し出しながら頭に手を置く



｢……録音しましたす！｣


まもる｢ちゃっかりしてんなあ｣


｢指切りもやる｣


まもる｢はいはい｣



はあ、失敗かあ

なんか何度も誘って悪かったなあ



そう思いながら離れていくまもるをぼーっと見つめていた



相方でも誘うか

……まもるの。なんつって。



でもせめる甘いの嫌いだしなあ


あと私のことも嫌いなんだよなあ



私の事ぶりっ子って呼んでるらしいよ

えーまじー？サイテー！キャハハ！



……



｢まもるには悪いけど、一人で行ったろかな｣



だってなんか最近めちゃくちゃセンチメンタルやし？


今日はまもるとの指切りあったからどうにかなりそうだけど、それはあくまで今日まで


何も無い明日舞台に出てスベったら、どうやって生きていけばいいのか分からない


これだからカワイイもの好きは困る


メンタルが極端に弱いのだ



kento fukaya(以降、k.f)｢なになにー？そんな捨てられた子犬みたいな顔してー｣


｢……お疲れ様です｣


いい獲物を見つけた、というように近づいてきたのはkento fukayaさん 思わず舌打ちしそうになるのを抑える


タイミング悪っ



k.f｢何。まもるに振られたの｣


｢まあ、そうですね｣


k.f｢カワイソー。何で？笑」


｢……言う必要ないですよ｣


k.f｢まあまあ。慰められるかもしれないでしょ？｣


｢ケントさんにはその役は務まりません｣



周りに気になる人がいなければ、33期の先輩方にはこうやってズカズカいける


私ってほんと弱いな











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