artem

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｢……ゲロ吐きそう……」


阪本｢え、ほんまに？」


｢……気分悪い……」


阪本｢大丈夫？吐く？？」


｢いや、吐かんけど」



これ、とAは顔面蒼白でどこからともなく弁当の箱の蓋を取り出してきた。


そこにはグリンピースと別に、そら豆がちょこっと乗っている。



阪本｢……おま、もしかして、」


「私そら豆も食われへんねん」



お前好き嫌い多すぎやろ、と呆れて言葉も出ない



でも、どうして出してきたんだろうか。


俺に提示してきたら無理矢理食べさせられるだろうに。



｢阪本？」


阪本｢ん？」



そんなことを悶々と考えていると、Aが下から見上げる。


深く眉間にシワが刻み込まれている。



｢さっきさ、食べたら頭撫でたるって言ったよな。あとハグ」


阪本｢え……？あ、うん、言ったけど」


｢約束してな」


阪本｢はい？」



バクッ、とそのそら豆を一気にかき込んだA。


めちゃくちゃ苦い顔をしながら何度も咀嚼して、ペットボトルの水で流し込む。


はぁーっはぁーっ、と50メートルを必死に走ったみたいに息の切れたAは、恐る恐る俺を見上げた。



｢阪本はさ、かしこい私の方が好きやねんな……。


はあ、……うーー頑張って食べたよ……ご褒美ちょうだい」



お願い、と弱々しく涙目で言う。


はあ〜〜〜〜〜っ？？？？？



阪本｢まあそれは？うんそれは仕方ないな？俺言ったしな？Aも頑張ったしな？うん頑張って努力した人間には？やはり？報酬というか？報われるべき？やからな？」



恥ずかしいので控えめに抱きしめながら頭を撫でてやると、ふぁ〜〜〜(；；と情けない声を出して腰に手を回すA。



出来ればこれから先も代わりに嫌いなものは俺が積極的に食べてやりたいけど、


こんだけ可愛かったら無理やり食べさせるのもありやな、と嫌な俺は思ってしまったのだった。


















(更新途切れて申し訳ない)



(ずっっっっっと絵描いてました)



(絵描くの楽しい！^^)(反省の色なし)

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