artem

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プライベート侵害されんのめっちゃストレス、信じられへん、と自分の食べかけのパスタに視線を戻す。


じゃあ付き合ったらいいやん！とやけくそになったせめるが叫んだ。


「……、え？笑」




今なんて？笑笑




完全に振り切ったせめるが、声を荒らげながら言った。



せめる「お前はよぉ！！！人気者にならんでええねん！！！」


｢はあ？なにそれ？」



"人気者になりたいなあぁあ"



自分が居酒屋の冒頭で言ったことを思い出した。



せめる「お前はな！！俺だけに人気やったらいいんじゃ！！


大っっっ好きじゃ、ボケ！！」


｢うわ、ブチ切れて告白とかないわ、なんなん、どうしたん笑

血迷った？」


せめる「うるさい！！お前が人気でたら嫌や、俺だけがお前の魅力知っとったらええんじゃ、許されへん、」


｢へえ、ガサツな女嫌いじゃなかったのぉ〜？」


せめる｢そんなん本心なわけないやろ！！お前の傍にずっとおるんやから嫌いなわけないねん、｣



ワナワナとせめるは震えながら机の上に握りこぶしを作って言う。


ただならぬ空気に、私はおちょくるのをやめて、口にパスタを含んだまま固まった。



せめる｢おまえ、分かったな？俺と……まあ、まもるやったらええわ、俺ら以外の前で酒飲みまくって泥酔とかぜっっったいにすんなよ。俺が直々に殺しに行くからな、その男。


あと俺以外の男の前で二度とこんなうまい飯を作るな、寝るな、喋るな、笑うな────」



無理に決まってるやろ、ってことをめちゃくちゃ言ってきて、最終的にべそをかき始めたせめる。


え、メンタルどうなってるん？疲れた？？



せめる｢もぉ……腹立つ……むっちゃ好きやねん……」


｢ああ……そうなん……、それはありがとう」



こんな素直なせめるを見るのは初めてで、少し心がムズムズする。


初めてや、こんな感情……




せめる｢……答えは？」



｢んー……笑


ちょっと考えさせて欲しい、笑笑｣



せめる｢ここまで言って！？お前最低やな！！」



でもそんなとこも好きやねん、とせめるはグズグズになって机に突っ伏して呟いた。



ちょっとキュンとしたから、私の負け。










(※しっかりせめるは出番に遅刻しそうになってた)













(ツンデレ本当に愛おしいです 𝐵𝐼𝐺 𝐿𝑂𝑉𝐸 ………)

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