artem

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原田は黙って耐えるのに対し、きんちゃんは小声で「うわ〜……」とか、「そこ行かん方がええやろ……」とかつぶやくタイプ。


コンビでも反応別れて面白いな。


あれ？人間観察？？



『メアリーーー！！！！』



たくさんの手と、悲鳴の数々。血が溢れ、肉が飛び散る。


なにこれ、スプラッタ映画？


若干B級クサイな……と渋々来たはいいけど、普通に見入ってしまっている私に、ビスブラはもっと密着してきていた。



「あ、暑い」


原田「ハンディファンで我慢して欲しい」


「両脇に100キロ超えに、こんなちっこい扇風機1台で対抗するのヤバいって」


きん「サウナやなあ笑笑」



呑気にケラケラ笑っていたきんちゃんだったが、次のシーンで思いっきり映画に驚かされて、短く絶叫しながらこちらに倒れてくる。



「ちょ、重！？！殺す気、！？」


きん「怖いーーー！！！もうほんまに嫌や、見たくないねん俺はあ！！」


原田「コワイ〜」


「お前はノリやろ、くんな、暑いねん」


キャーキャー怖がっているきんちゃんを見て、阪本ってこんな感じか……と謎にいま公演中の阪本に思いを馳せた。



ダ、ダ、ダン！！



兎「うおっ……、びっくりしたぁ……、」



こんなんCGやで！と謎マウントを中谷に取りまくっていた兎さんも、今になっては完全にその怖さにおののき、黙って三角座り。


東たちのように逃げないところが、本当にプライド高いというかなんというか……



きん「うわ、絶対そこ行くべきじゃないって……」


「えーでもメアリー入っていったやん。彼氏なら行くやろ」


原田「俺は無理 行かん」


「彼女やろ？？助けたらな」


原田「赤の他人よりも自分の身の保身の方が大事やな」


「特殊な状況やから今の失言は聞かなかったことにしてあげるわな」



ビスブラと私たちのワチャワチャを後ろで感じとったらしい中谷がこちらを振り向く。Aおるやん！とあいつもこちらにやってくる。









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