artem

背筋がカッチーン : Biscuit brothers ページ22

(ビスケットブラザーズ)







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you side










＼ｷｬｰｰｰ!!!／





「もう、ええてぇ！！！」




絶叫。奥から誰かの悲鳴が聞こえる。



夏といえば─────皆様、夏といえば何を思い浮かべるだろうか。


海、かき氷、ヒマワリ。


夏を代表するものは沢山あると思うけど、私はやっぱりホラーを激推ししたい。



マンゲキの楽屋の一角を借りて、ただいまたかのり＆真べぇプレゼンツのホラー映画上映中。



私はハンディファン片手に、そのブースの近くの机に座って、外で異様に吸収してしまった暑さを逃がしているところだ。



そのブースには、マユリカ中谷、ビスケットブラザーズの2人、kento fukaya、ニッポンの社長辻さん、ダブルヒガシ大東、コウテイ下田、ロングコートダディ兎さんが、めちゃくちゃに怖がりながらみている。


ホラー映画にあまり興味はないけど、それを見て怖がっている同期を見るのはすごく楽しい。立派なエンタメです


ちなみにあそこの隅で固まってるのは、意気揚々とチャレンジしたはいいが、普通にギブアップした意気地無し達である。



東「無理無理、無理に決まってる、」



東が苦い顔をしながら、意気地無しブースで呟いている。無理です、あれはあかん、と安土もそれに同調するように震えた。


ふっ、とその様子を笑ってやると、「……何笑ってんすか」と東が気づいてつっかかってくる。



「いや、負けてんなぁーって」


東「はい？？負けてないですけど？？？」


「外に出てきてんねんから負けてるよ、それは笑笑」


東「休憩ですけど？？？」


「映画で休憩中々ないねん」



そんなに言うんやったらAさん行ってきてくださいよ！と安土が猛る。


ここで「いやー今涼んでるしなあ」って言ったら、ビビってるんでしょ！ってめちゃくちゃ言われるやろうなあ。


どんな言い訳しても、私があのホラーブースに行くまでは、自分のこと棚に上げておちょくるんやろうなあ。



「はいはい、行けばいいんでしょ、行けば」










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