artem

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｢マユリカさんですね」


河野｢マユリカ？？なんで？？笑」


｢いや……にわかなんバレるし、私よりももっと好きな人おるやろうし、こんなことここであんまり言いたくないですけど、やっぱめっっちゃ面白いじゃないですか。


平場もいけるし、ネタもおもろいし、楽屋におる時もおもろいってもはやバケモンでしょ。

ネタとか個人のキャラとか、もう爆発してて超好きで……。


周りの人達もめちゃくちゃおもろいし、やっぱ33期ってお笑いのバケモンしかおらんねんなって強く思って。
正直これは言い過ぎかも知らんけど、マユリカさんに憧れて芸人なったぐらいの勢いはあるんで……


もうラジオとかずっっと聞いてましたね。風邪引いた時とか、テスト期間とか、メンタル死んでる時はよく聞いて笑ってました。


ホンマに精神安定剤というか。助けられてましたね」


相方｢相方1度好きなもん語り出したら止まらないんすよ笑笑」


河野｢ごめん、俺も司会やけど熱意すごすぎて止められへんかった笑笑」


｢恥ずかしい 全部カットしてくださいよ笑」


河野｢LINEライブなんで無理です」


｢あーんネットの弊害……」



で、そんなに好きなマユリカさんにやってもらいたいことあんねんな？と相方がアドリブで振ってくる。


いやいや、あんな変態まがいのこと言われへんて。


河野｢え？何？内容によっては俺が交渉したるで」


｢マジすか！？ええ、それやったら言おうかな笑」


河野｢いいよーなになにー？」


｢……そのー、バックハグしてもらいたくて」


河野｢完全にアイドルの扱いやん……」


相方｢実質そうですもんね、中谷さんは。ZiDol」


｢まあそうやけど、笑」


バックハグ？えーむしろ喜ぶんちゃうの？マユリカは、と河野さんは顎に手を起きながら言った。


いやいや、全く知らん後輩にバックハグしてくださいはさすがに不気味やろ、と苦笑い。


｢良ければ交渉しといてください」


河野｢考えとくわ」


相方｢え、ガチでしてもらったらどうする？」


｢えーー…………いやーさすがに申し訳なさ過ぎてその想像もできひん」


相方｢ガチオタやん笑笑」


｢ほんっまに好きなんです……」


河野｢ガチすぎる！」



まあね、本人確認せなあかんからね、どうなん？と河野さんが急に私の奥を見た。


感の鈍い私は、何も知らずに｢え？」と素っ頓狂な声を出す。



？？？｢僕は全然いいですよ！」




聞き慣れた声が耳元で聞こえた。











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