▶︎ ページ21
.
そこから堂前さんとの会話は面白いぐらいに弾んで、
店長が息を切らしながらバタバタ帰って来ても気づかないぐらいには盛り上がっていた。
いつの間に仲良くなったの、なんて店長に目を丸くして驚かれたけど、
確かに堂前さんはなんで私に話しかけてきたんやろ。
.
ハラハラと雪が降ってくる。
いや、これはもはや、ハラハラなんて表現じゃ足りないぐらいに猛吹雪。
変わらず雨は紛れ込んでいるし、まだ当分外には出れなさそう。
勘弁して……とポケットに入っていたカイロを手に巻き付けた。まだここから動けないでいる。
.
「じゃあな〜」
「またお越しくださいませ」
流石に客と店員の関係だから、また来てね〜なんてことは言えないし、そんなこと言う勇気もない。
ヒラヒラと手を振りながら堂前さんはカフェを後にする。
彼が帰ったことにより、一気にガランと静かになった。ふと時計を見れば、退勤まであと1時間だった。
堂前さんと知り合ってから、シフト時間の変更はないのに、すごく一日が早く過ぎる気がする……と思いながら、コーヒーポットを片付けようとカウンターから移動する。
傍には店長が壁にもたれかかっていた。
暇なんやな。わかる。
「Aちゃん、何歳やっけ?」
「え?18歳ですけど……」
「堂前くん、芸人になるために18歳で来阪してきたらしいのよ。」
「……はあ」
「それが4年前。で、今は23歳。で、Aちゃんは18歳。5歳差も全然悪くないと思うけどなあ」
172人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
流(プロフ) - 244yukaさん» わざわざありがとうございます〜!(˶◜ᵕ◝˶)もちろんです!!!!書かせてください!!!! (2022年8月30日 0時) (レス) id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - まっしゅさん» はじめまして〜!コメントありがとうございます₍ᐡඉ ̫ ඉᐡ₎♡阪本さん少ないですよね…もう供給無さすぎてカラッカラですよね……いつでも涸れたら遊びに来てくださいね……マユリカさんメインになると思うので……! (2022年8月30日 0時) (レス) id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
244yuka(プロフ) - あ!えと本日のお酒のステージで踊って、です!! (2022年8月30日 0時) (レス) id: 14faa5d2a0 (このIDを非表示/違反報告)
まっしゅ(プロフ) - 初めまして!阪本さんのお話を書いている方をなかなか見つけられなかったので、とても嬉しいです(;_;)また書いてくださると嬉しいです、!! (2022年8月29日 23時) (レス) id: 4cd9671825 (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - たまごさん» そう!!そう、中谷さんマジでないんですよ……少ないんじゃなくて、ないんですよね……大丈夫、私がその場所を作ります……(???)いつでも戻ってきてください₍ᐡඉ ̫ ඉᐡ₎シチュエーションリクエストも待ってます🫶 (2022年8月29日 22時) (レス) id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:流 | 作成日時:2022年8月27日 1時