意外と策士 : S.Tanaka ページ11
(フースーヤ 田中ショータイム)
(少し大人の表現あります。注意)
you side
「おさむ〜〜……;;」
「ウオ!?どうしてん、!?、泣いてるやん!」
おーおーどうした、このおさむ様に話してみ、と、
露骨に泣き真似をすると、優しいおさむは駆け寄ってくれる。
ウワーン、とわざとぐずりながら事の顛末を話す。
「ショータイムが……」
「アイツいよいよ泣かせたな」
「彼女の私がおんのに……」
「うん」
「A.V持ってた…………」
「…………ん?」
「私っていう相手おんのに、A.V見て抜いてる……無理……
それって魅力ないってことやろ……ウッ、ウ……」
「あーー待って待って!泣かんといて〜!」
もーあいつほんま、とイライラしたように私の肩を持って頭を撫でながら舌打ちをした。
同棲している家の、ショータイムの部屋を掃除してたらたまたま見つけたDVD。
まさかアイツ、返すの忘れてる!?やばい、延滞金!!!と、
慌ててそれを拾い上げると、裏表紙を見るまでもなくガチガチにA.Vだった。 もう、どうしようもできないぐらいA.Vだった。
しかも複数枚発見。同じ女優。まじか、ってびっくりしすぎて、スイッチ入れたままの掃除機を片手に、口開きっぱなしでした。はい。
どうしたらいいやろ、とポツンと呟く。
おさむは唸りながら悩んだあと、まあ、と恐る恐る口を開く。
「ショータイムに何から何まで全部聞くことがいちばんええわ……あいつ、ほら、Aも分かると思うけど、変なとこ不器用やから……」
「うん……そうしてみる……」
「俺な、Aとアイツのカップリング結構好きやねん。絶対別れんといてな」
「うんんんん゙゙……」
「もぉほら、泣かない泣かない!」
.
「田中」
「えっ、」
「おい田中」
「なんで田中呼び……???」
どうしたん、なんか怒ってる?と、
ムスッとした顔で仁王立ちする私に、
あんな激しい漫才をした後にもかかわらず、苦労を厭わずこちらまで駆け寄って頭に手を置いてくれる。
くそ、好きだ、と思いながらも、私は下唇を噛み締める。
でもごめん、これは私とショータイムのこれからのため。
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流(プロフ) - 244yukaさん» わざわざありがとうございます〜!(˶◜ᵕ◝˶)もちろんです!!!!書かせてください!!!! (2022年8月30日 0時) (レス) id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - まっしゅさん» はじめまして〜!コメントありがとうございます₍ᐡඉ ̫ ඉᐡ₎♡阪本さん少ないですよね…もう供給無さすぎてカラッカラですよね……いつでも涸れたら遊びに来てくださいね……マユリカさんメインになると思うので……! (2022年8月30日 0時) (レス) id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
244yuka(プロフ) - あ!えと本日のお酒のステージで踊って、です!! (2022年8月30日 0時) (レス) id: 14faa5d2a0 (このIDを非表示/違反報告)
まっしゅ(プロフ) - 初めまして!阪本さんのお話を書いている方をなかなか見つけられなかったので、とても嬉しいです(;_;)また書いてくださると嬉しいです、!! (2022年8月29日 23時) (レス) id: 4cd9671825 (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - たまごさん» そう!!そう、中谷さんマジでないんですよ……少ないんじゃなくて、ないんですよね……大丈夫、私がその場所を作ります……(???)いつでも戻ってきてください₍ᐡඉ ̫ ඉᐡ₎シチュエーションリクエストも待ってます🫶 (2022年8月29日 22時) (レス) id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:流 | 作成日時:2022年8月27日 1時