・ヒーロー研究会 ページ9
・
『おはよー』
と、絶対私より先に来ている隣の席の轟くんに話し掛ける。
「……はよ」
まだまだ素っ気ない。
体育祭後が楽しみだ。
轟くんにならって、今日の授業の予習を進めていると、
前のドアからデクくんが入ってきた。
デクくんの席に行きおはようと声をかけると、笑って挨拶を返してくれた。
うん！今日もかわいい笑顔！
何故わざわざデクくんの席まで来たのかと言うと、
私の新しい能力について意見交換会をする為だ。
デクくんがノートを開く。
この時間は本当にたのしい。
夢が膨らむというか、
同じ志を持つもの同士の会話！って感じで、モチベーションが上がる。
緑「じゃあ、1日が限界なんだね、」
『うん、デジタル時計使って試したから。』
緑「時間の調整もできる。」
『うん、10分単位だけど。』
緑「体力の消耗はどんな感じ？」
『あんまりかな……あ！1日戻した時は少し疲れた』
緑「そっか……やっぱり凄い能力だよ。治癒みたいな事も出来るかもしれない。」
『でも……人とか、動物にさえ試したことなくて…ちょっと怖いし。』
緑「確かに…むやみやたらに試せないね……」
考え込んだデクくんが、ぱっと顔をあげる。
『どうしたの？』
緑「僕に使ってみてよ！」
『え？いいの？』
緑「うん！これみて！」
と、デクくんが手のひらを見せてくる
そこには切り傷があった。
『おお、痛そう。』
血は止まっているが、結構ざっくりいってる。
ランニング中に転んだりしたのだろうか。
緑「この怪我したの今日の朝なんだ。だから、うーん、３時間前くらいまで戻してみて、治ったら人にも使えるって分かるんじゃないかな？」
『ほんとにいいの？実験台みたいになっちゃうけど。』
緑「大丈夫だよ！それに、もし出来たら僕が1人目ってことでしょ？嬉しいよ！」
『んんんんんっ』
尊い！！
『ありがとう、出久たん。』
「うん！」
私が急に出久たん呼びをしても、もう恥ずかしがってはくれない。
まぁ、いいんだけどさ。
恥ずかしがってるデクくんも見たい。
いやいや、今は真剣にやらなきゃだよね。うん。
煩悩を追い払ってデクくんの手を握る。
『一応、手だけ戻せるか試してみるけど、もしかしたら体ごと戻っちゃうかも。朝、体調悪かったとかない？』
緑「うん、大丈夫だよ。」
よし、と集中しようとすると、
「どけ」
と、低い声がした。
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ほしいか(プロフ) - ナッツさん» わぁ、まじっすか。ありがとうございます(Ｔ▽Ｔ)。サイン下さい！ってセリフの時に少しややこしくなるのがちょっと後悔だったりします、、、。 (2020年10月5日 20時) (
レス) id: d3ad79e9d3 (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ - ヒーロー名がセンスありすぎて良かった。 (2020年10月4日 20時) (レス) id: f425f990e3 (このIDを非表示/違反報告)
ほしいか(プロフ) - 雪音さん» ほんとですか！そこの言い回し結構考えたので嬉しいです！(〃▽〃) (2020年5月14日 17時) (レス) id: d3ad79e9d3 (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - デク君？！大好きだよ！！！で爆笑してしまった…ｗ (2020年5月14日 1時) (レス) id: 362ad49ea0 (このIDを非表示/違反報告)
ほしいか(プロフ) - 雪音さん» 雪音さん！！コメントありがとうございます！よろしくお願いします！！(^^) (2020年5月13日 16時) (レス) id: d3ad79e9d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほしいか
| 作成日時：2020年5月12日 9時
