・感情が大爆殺 ページ8
・
「おい」
仁王立ちの爆豪くんが見下ろしてくる。
本当に仁王像みたい。
「なんか欲しいもんあるか」
『え……なんで？』
今は10分休みだ。
早く教科書を出さないといけないのに。
「なんでって……そんくらい分かんだろアホ」
『あ、あほ？』
相変わらず脈絡ないな。
「来月の14日」
『ん？』
なんかあったっけ。
ピンと来ない私に、爆豪くんはどんどん顔を顰めていく。
「ホワイトデーだろ」
助け舟を出してくれたのは轟くんだ。
隣の席からこちらを見ている。
『ああ！そっかそうだね』
爆「ンでテメーが答えんだよ」
轟「バレンタインの返しをする日だな」
爆「言っとくけどな。テメーは超野に何も渡すなよ」
轟「なんでだ？」
爆「なんでもだわ！！」
『あはは、、ごめん轟くん、気持ちだけ受け取るから』
轟くんは一瞬残念そうにしたけれど、「そうか」とすぐに気を取り直した
むしろ驚いていたのは
爆「テメー、ンな奴だったか」
『え？』
爆「そういうのは厚意だから受け取るって、いつも」
『なに？反対されるつもりだったんだ？』
爆「うるせー、急に態度変わんな」
『だって嫌なんでしょ？』
爆「あ？別に」
『強がっちゃって』
爆豪くんが一番だよ、と付け加えながらカバンを漁っていると、
むに、と両側のほっぺごと顔を持ち上げられた。
直後、唇に
『ん……』
轟「お」
茶「えっ！！」
飯「んなっ！？」
こ、コイツ……！！
『ちょっ、、と！！』
慌てて引き剥がせど時すでに遅い。
クラス中の好奇な目がこちらに向いていた。
『ばっ、、あ、、』
パニクって言葉が出てこない
「ハッ、顔あっか」
『な、なっ、なに考えてんのスケベ！！』
「スケ……」
『TPO考えてよ！！』
「したくなったんだから仕方ねぇだろ！！」
『猿か！！』
「誰が猿だボケ！！」
丁度そのタイミングでチャイムが鳴った。
みんなゾロゾロと席に戻っていく。もちろん爆豪くんも。
ニヤニヤしている三奈をシッシッと手で追い払って両頬に顔を当てた。
“したくなったんだから”
って、、
なんでそんな正直なの。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1779人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花純(プロフ) - 更新とても楽しみに待ってました...！ (2023年3月5日 5時) (
レス) @page40 id: 9a9f71aa3c (このIDを非表示/違反報告)
冬空(プロフ) - 更新されてる…だと？！？！いかちゃんのお話見られて星嬉しい（ ; ; ） (2023年3月5日 2時) (レス) id: 01a8377650 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - まってました！！！！！！ (2023年3月5日 1時) (レス) @page40 id: 1571d4bdb2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆま(プロフ) - ほしいかさん！数日前にお話しを見つけて一気に見てしまいました、、、。どれもこれも面白くてとても好きです！読み終わってしまったのがとてもさみしい！！続編すごく楽しみにしています！！ (2023年2月15日 19時) (レス) @page26 id: 1762eb9ea0 (このIDを非表示/違反報告)
あおちゃん - 続編楽しみです！！ありがとうございます！ (2022年8月26日 23時) (レス) @page26 id: fa151c82d1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ほしいか
| 作成日時：2022年8月12日 22時
