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「で、なんだよ。同情でもしろってか」
「…………………」
まっすぐな視線がこちらに向いていた
全身の血が一気に顔面に集まる
「そ、そういう訳じゃ…っ」
「生憎俺はコソコソ隠れて言い訳だけする奴に同情できるような、めでたいアタマしてねぇんだよ」
「そんな言い方……」
酷い
私は今傷ついてるのに
こんなに傷ついてるのに
なんでそんなに追い詰めるようなこと言うの
「自分が被害者だとは思ってんだろ？だったら俺じゃなくてアイツらに言い返せよ」
「………………」
「ンなテメェの卑屈節聞かされたってうぜぇだけだわ」
「………………」
「体のいい言い訳並べて悲劇のヒロインやってんじゃねぇ」
私は仕方ないって言っただけなのに
それが何倍ものトゲのある言葉になって返ってくる
さっきとは違う意味で涙が止まらない
「じゃあ、、じゃあどうすれば良かったの」
「ア？知るか」
「二人に向かって泣き喚けばいいの？
それとも貴方が言うように叩けばいいの？
そんな事したってなんの解決にも、、なにもいい事ないのに！！」
「あんだろ」
「無いです！！私には、私には二人が全部、なんです。二人が居なくなったら、何にも残らない……」
私はなんにも持ってない。
唯一の自慢は、みんなに褒められる完璧な幼なじみが居ること。
だから、これから先も、
我慢して、波風立たせず、何となく元通りに
「テメェほんと終わってんな」
「！？」
お、終わって……
「……これ以上失望させんな」
「え？」
バクゴウくんが小さく呟いた言葉は、確かに私の耳に届いた
聞き返したのは、意味がよく分からなかったから。
なのに話は飛ばされてしまった
「いーか前髪女」
「はい」
前髪……？
「俺ァ今死ぬほど虫の居所が悪い」
「…………ごめんなさい」
「テメェのせいじゃねぇ。こっちの話だ」
「？？？」
なんのお話でしょう
「だから、憂さ晴らしに付き合え」
バクゴウくんはそう言って眉間に皺を刻んだまま口角を上げた
「へ？」と間抜けな声を上げた私の腕を引く
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カレイ - ほしいか様は最高 (2022年1月23日 0時) (
レス) @page25 id: f413eaa44e (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - ほしいかさんは天才 (2022年1月6日 21時) (レス) @page10 id: 1571d4bdb2 (このIDを非表示/違反報告)
あやね - 今日たまたま見つけて、読んでみたらどタイプすぎました！かっちゃんのセリフ一つ一つがかっちゃんしてて好き… (2022年1月6日 13時) (レス) @page10 id: 08c23fdb70 (このIDを非表示/違反報告)
no name(プロフ) - いやあああ続きがめっちゃ気になります！応援しています〜〜！ (2022年1月5日 7時) (レス) @page10 id: c1b74ddf5a (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ほしいかさんの作品だいすきです！！ (2022年1月2日 0時) (レス) id: f6ed4aa696 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほしいか
| 作成日時：2022年1月1日 22時
