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「しょ、、所長…………」
「ああ。遅かったな」


パパは資料から顔を一切上げず、作業を続けながら淡々と返した。


「あの、ほんと、、すいません、怒ってますよね、、」
「怒ってねぇよ。てめーの責任感の無さに呆れ返ってるだけだ」


なんというか、、冷たい。
何このパパ!!冷たい!!


見たことの無い怒り方に思わず身震いしていると、ソラはこれまた見たことない顔で落ち込んでいた。

さっきまでのお調子者感が見事に抜けきっている。

そりゃあ寝過ごすとかいうバカをやったのはソラだから、擁護のしようが無いけど。

でも、

でも、



ソラは今日会った大人達の中で唯一、私を子供扱いしないでくれた人だもん。


だから、ちょっとだけソラの贔屓をしたい。



「今日はもう帰っていいぞ」


一度もこっちを見ないまま、パパはそう言い放った。
ソラが私の横で拳を強く握り締める。
俯いた顔は、今にも泣き出しそうだった。


『ねぇ、なんで訳を聞かないの?』


急に言葉を発した私に、ソラの目から涙が引いた。
そして、パパがやっと顔を上げる。


「お前なんてこと言うんだよ……!!」


物凄い小さい声でソラが言う。


「は、、なんでAがここに」


ギロ、と睨まれたのはソラだった。


「お、俺は無関係っす!!」
『駅までは一人で来たよ。』
「あ?駅まで……一人で!?てめ単独行動は」
『ちゃんと気をつけながら来たもん』
「そういう問題じゃねぇだろ!!また攫われ……いや、何でもねぇ」


パパはあの誘拐事件のことをあまり喋りたがらない。
私に思い出させたくないのだろう。
別に私は大丈夫なのに。


「とにかくンな危ねぇこと」
『それよりパパ!!』
「あ、、、ああ??」
『なんでソラの話聞いてあげないの!!』
「…………それはてめーには関係ねぇことだ。それよりなんの用で」
『関係なくなんかない!ソラは、、』


な、、なんて言えばいいの…………

ソラは……


『ソラは……』
「俺は…………?」


と、とりあえず私にとって関係ある人ってことにしたい訳だから、、
あと、ソラの今回の罪を全部チャラにするには……


うん。この作戦で行こう。


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ほしいか(プロフ) - @!さん» 長い間読んでいただけてるんですね、ありがとうございます!(T▽T)ゆっくり更新にはなりますがこれからもよろしくお願い致しますm(__)m (2021年5月4日 22時) (レス) id: a6bcddeca8 (このIDを非表示/違反報告)
@! - 最高です!!!結構初期から観させてもらっているのですが反抗期、勝己パパと娘の関係がどうなっていくのか楽しみです!体調などには気をつけて更新頑張ってください!応援してます!!! (2021年4月17日 17時) (レス) id: b6d2dcf77b (このIDを非表示/違反報告)
ほしいか(プロフ) - 啞連「♀」さん» ありがとうございます〜っ!はい!頑張りますのでこれからもよろしくお願いします!(o^^o) (2021年2月5日 15時) (レス) id: a6bcddeca8 (このIDを非表示/違反報告)
啞連「♀」 - 勝己パパ最高です!更新頑張ってください! (2021年2月3日 17時) (レス) id: 4baf8bf284 (このIDを非表示/違反報告)
ほしいか(プロフ) - 碧鞠さん» コメントありがとうございます(o^^o)こちらこそ素敵なコメント頂けて感無量です(T▽T)少しずつの更新になってしまいますが、これからもよろしくお願いします! (2021年1月1日 18時) (レス) id: 7722cd4db4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほしいか | 作成日時:2020年10月20日 19時

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