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『すいませぇん』
「なんだい、お嬢ちゃん」
『だいなまいとヒーロー事務所って何駅ですか』
「ダイナマイト……?お嬢ちゃんヒーロー事務所に用があるのかい?」
『えと、、』



「無闇やたらにパパがヒーローだって言うな」



『そうなの。ヒーローに頼みたいことがあって!』
「でもお嬢ちゃんの悩みじゃヒーローに頼まなくても多分大丈夫じゃないか?」
『え?』
「おじさんが聞いてあげようか」


子供だからって、わざわざヒーロー事務所に依頼しに行くことも無いだろう、
とでも思われているのだろうか。


『早くしないとママが大変な事になっちゃうの!何駅なのか教えてっ!!早くっ!!』
「えっ!?えっと、多分○○駅で降りれば早いと思うよ」
『何円の切符ですか!』
「お嬢ちゃんなら110円……」
『ありがとう!!』
「ああ……」


んもう。
みんなみんな私を子供扱いして。
もう私は小学五年生だっていうのに!

500円玉で110円の切符を買って、無事に電車に乗ることが出来た。
一人で電車に乗るのは初めて。


うん……?
電車に乗るのも初めて……かも。


そういえば切符をあの機械に入れるのも初めてだった。
周りの人達と同じようにしたけど、あれであっていたんだろうか。


噂には聞いていたけれど、車内には輪っかがたくさんぶら下がっていた。
私には絶対届かない。
それから、電車と地面の間に少し隙間が空いてたのも怖かった。


未知の世界だ……!




○○駅までは九つあった。
その間私はずっとドアに張り付いて流れるように過ぎ去る外の景色を見ていた。
駅が近づくとアナウンスを聞いて、常に開かないドアの方に移動する。


パパ、私が急に行ったら驚くかな。


想像すると、楽しみで口から笑い声が飛びだしてしまいそうだった。
○○駅のアナウンスが聞こえると私はドアの真正面に立ち、隙間に落ちないように気をつけながら電車から降りた。

人の流れのままに進んで、そしてあの機械の前で愕然とした。


切符……もう一枚いるの……!?


『あの、、』
「あっ、もしかしてダイナマイトヒーロー事務所に行きたいっていうお嬢さん?」


また窓口に身を乗り出して駅員さんに助けてもらおうとすると、そんなことを言われた。


・→←初恋の日



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ほしいか(プロフ) - @!さん» 長い間読んでいただけてるんですね、ありがとうございます!(T▽T)ゆっくり更新にはなりますがこれからもよろしくお願い致しますm(__)m (2021年5月4日 22時) (レス) id: a6bcddeca8 (このIDを非表示/違反報告)
@! - 最高です!!!結構初期から観させてもらっているのですが反抗期、勝己パパと娘の関係がどうなっていくのか楽しみです!体調などには気をつけて更新頑張ってください!応援してます!!! (2021年4月17日 17時) (レス) id: b6d2dcf77b (このIDを非表示/違反報告)
ほしいか(プロフ) - 啞連「♀」さん» ありがとうございます〜っ!はい!頑張りますのでこれからもよろしくお願いします!(o^^o) (2021年2月5日 15時) (レス) id: a6bcddeca8 (このIDを非表示/違反報告)
啞連「♀」 - 勝己パパ最高です!更新頑張ってください! (2021年2月3日 17時) (レス) id: 4baf8bf284 (このIDを非表示/違反報告)
ほしいか(プロフ) - 碧鞠さん» コメントありがとうございます(o^^o)こちらこそ素敵なコメント頂けて感無量です(T▽T)少しずつの更新になってしまいますが、これからもよろしくお願いします! (2021年1月1日 18時) (レス) id: 7722cd4db4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほしいか | 作成日時:2020年10月20日 19時

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