・私のいない未来 ページ27
・
『っは、はっ、はぁっ、、』
切「終わったぁぁぁ！！」
轟「先進むぞ」
切「おう！！急ごーぜ！！」
警備ロボを全て戦闘不能にした。
待っていまここ80階でしょ！？最上階200階でしょ！？
死ぬ！！！
やっぱ復元使っとくか。
あと空中浮遊で階段上がろ。
私たちはさっき上ってきたのとは別の非常階段をとにかく駆け上がった。
いや、私は浮いていました。ごめんなさいとても楽です。
爆「っ、てめぇ」
『え？あ、ごめんやっぱ走った方がいい？』
爆「ちげぇよ、それは好きにしろ」
『あ、ありがと』
じゃあなんの話だろうかと、１段飛ばしで階段を駆け上がる爆豪くんの横を同じ速度で飛ぶ。
しばらくして、前を向いたまま爆豪くんが言った。
爆「さっきっから、テメェは何を怖がってやがる」
『……え』
爆「敵が怖ぇ訳じゃねぇだろ」
『…………』
なんて言ったらいいか、分からなくなった。
爆豪くんから視線を逸らし、眠たくなるほどに延々と続く階段を見つめる。
しばらくの間、三人の階段を駆ける足音と、その呼吸音だけが、非常階段に響いた。
ふと顔を上げると、こちらを向いた爆豪くんと目が合った。
赤い目が私を真っ直ぐに捉える。
ひどく、安心した。
『未来が分かるの』
気づけば口がそう言っていた。
足音が止まる。
前を走っていた二人が振り返った。
切「え？どういう」
爆「黙ってろ」
『私がいない前提の未来が分かるの』
こんなに核心に迫ったことを言うのは、後にも先にもこれだけだろう。
『私はいない方が上手くいくから』
私が居なかったら、全て丸く収まるんだから。
無駄な説明をしなくたって彼らは分かってくれるだろうと、短く言葉にする。
変な奴だって思われるだろうか。
でも、言ってよかった。
これで参加しなくて済む
空中浮遊をやめて、地面に足をつけた。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 351人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ほのか(プロフ) - かんさん» これって別の劇場版のやつとか出す予定ありますか！？ (2022年3月31日 1時) (
レス) id: 92691410f2 (このIDを非表示/違反報告)
かん - 返信してくれてありがとうございます！ほしいかさんの返答が見れてとても安心しました！これからの作品と一緒に待たせていただきます！(o^^o) (2021年6月18日 17時) (レス) id: 76759c51ff (このIDを非表示/違反報告)
ほしいか(プロフ) - かんさん» コメント、そして読んでいただきありがとうございます！そちらの映画はついこの間拝見しまして。。今は私生活が忙しいので、時間の取れる夏休みになら、もしかしたら上げられるかもしれないです！あまり期待せず、待っていてくださると有難いです<(_ _)> (2021年6月18日 3時) (レス) id: 30a6ca8943 (このIDを非表示/違反報告)
かん - 映画のやつも書いてくれて本当ありがたいです！面白かったです！あと提案みたいなことなんですけど、ヒロアカのもう一つの映画で[ヒーローズライジング]ってのがあるんですけどもしよかったら書いていただけませんか？ (2021年6月6日 17時) (レス) id: 76759c51ff (このIDを非表示/違反報告)
ほしいか(プロフ) - エタさん» ああありがとうございます！！嬉しさに舞い上がります(o^^o)こちらこそこれからもよろしくお願いしますm(__)m (2020年10月22日 23時) (レス) id: 7722cd4db4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ほしいか
| 作成日時：2020年8月19日 12時
