かっちゃんとラブコメしたい７ (ページ42)

今日:29 hit、昨日:36 hit、合計:482,024 hit

・見舞いに来たぜページ42

・

その次の日、昨日来てくれた水野くんに貰った仕事を片付けていると、

コンコン

と、ドアがノックされた

パソコンから目を離し、

『はーい』

と返事をすると、引き戸がガラガラと開けられる。

そこに居たのは

「Aさん！！」

「Aさんだ！」

「お見舞い来ちゃったー」

『みんな！』

大学生三人衆だった。

『え！わざわざ来てくれたの！？よくこの病院だってわかったね！！』

あまりに意外な訪問者にテンションが上がる

「デクに聞いたんだよ」

「まじ俺らAさんの連絡先知らないから超大変だったんだよ？」

「デクから見舞い許可出るまでけっこうあったし。」

『えー、そうなんだ、、』

ってことは私が目を覚ますまでデクくんがストップかけてたってことかな

相変わらず友人の対応が完璧すぎて頭が上がらない。

「ケーキ買ってきたけど食べる？」

『ほんと！？食べる！！』

急いでベッドに取り付けられたテーブルの上をかたすと、白い箱が置かれた。

『甘いものなんて久しぶりだぁ』

「そんなこと言って、誰か見舞いに持ってきてくれたでしょ」

『いや、私の友達みんな変なとこでストイックだから食べ物は持ってきてくれないの』

だからほんとに久しぶりのケーキ！！！

君たちほんとに最高！！！

あ、そういえば

『奏多くん、傷大丈夫だった？』

彼が私を庇って撃たれた事を思い出した。

まぁこの姿を見れば大丈夫なのは分かるんだけど、一応確認する。

「うん、なんか傷もなかったし」

「それよく分かんねぇよな」

「俺ぜってぇ死んじまったって思ったのに」

「おい」

相変わらず仲のいい３人を見ながらあの時のことを思い出す。

彼をキャッチして咄嗟に復元したけれど、もしあの時点で既に即死だったら、取り返しがつかなかった。

死んでしまったらもう復元は使えない。

だからあの時は本当に肝が冷えた。

確認する暇もなかったからほとんど賭けだったし。

・