かっちゃんとラブコメしたい７ (ページ29)

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・倒れないページ29

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一歩前に足を出してどうにか地面との衝突を避ける。

口角が上がった。

なんてことしてくれんのよコノヤロウ……！！

「Aさん危ない！！」

ドォンッ！！

銃声と奏多くんの声が聞こえ、

私を庇うようにして彼が立っていた。

『なっ、、、』

そこで初めて焦りが生まれる

『バッカ、なに、やってんの･･･！！』

銃弾を受けて後ろに倒れた奏多くんの背中をキャッチし、

“復元”

三人衆の残りの二人の方へ投げる

すると、その向こうに両手で銃を持った、客らしき男が立っているのが見えた。

もしかして、銀行強盗の仲間だろうか。

一人客に紛れていたのだろう。

まぁ誰であろうと奏多くんと私を撃った罪は軽くはない

何故自分が立てているのか分からない。

背中も肩も、焼けるように痛みだして

今にも遠くなりそうな意識を何とか繋ぎ止める

私がここで倒れたら民間人に危害が及ぶ。

頭にあるのはそれだけだった。

その男の銃も曲げ、力加減もせずに念力で壁に叩きつける。

ドゴォン！！

と、銀行の壁が少し崩れる

そのままその男の前までテレポートしてトドメを刺そうとすると、

「･･････」

既に男は物言わなかった。

それを確認した瞬間、ガクッと膝から崩れる。

地面には私のものと思われる血が広がっていた。

“キャァァーー！！”

と、銀行内に響く悲鳴が遠くに聞こえる

早く、、復元しなきゃ、、、、

そう思うのに、体が動かない、頭も働かない

ダメだ、まだ拘束が済んでない･･･のに･･･

立って、敵たちを縛り上げない、、と、、

その時

「SMAAAAASH!!!!!!!!!!」

友人の声が聞こえた

ああ、やっと来た･･･

なら、大丈夫か、

「超野さん！！！！」

そこで私の意識は途切れた。

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