かっちゃんとラブコメしたい７ (ページ21)

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そんなお茶子のアドバイスで、誕生日のその日、私はデパートに向かっていた。

お茶子と日付をまたいでから早めに解散したおかげで、二日酔いも思った程じゃない。

何買おうかなぁ、、

服？靴？思い切ってなんかアクセサリーでも買っちゃう？

でも仕事の邪魔になるからなぁ。

って、こうやって考えるのは本当は私の役目じゃないのに･･･

ダメだダメだ、思考が嫌な方に行ってまう。

今日は嫌なこと忘れて楽しむ！

そう決めて、電車のモニターを眺める。

あと、三駅か、、

タクシーで行っても良いんだけど、いつもはボーイッシュな格好してるから、ふわふわなワンピースとか着ると絶対サインってバレないんよね。

髪も巻いちゃったから更にバレにくいと思う。

って、気合い入りすぎか私。

デートじゃないんだからこんなに気合い入れたって仕方ないでしょ。

ヒールも久しぶりに履いたから歩きずらいし。

私は一体今日何を目指してんだ

そんな事を考えながら、

目的の駅で降りて、まずは銀行を目指す。

一応持ってきた色薄めのサングラスをかけ、スマホの地図アプリを開く。

ええーっと･･･？

買い物なんて久しぶりだから少しキョロキョロしてしまう。

ちゃんとスマホ見て音声聞いてないと一瞬で迷うから細心の注意を払う。

銀行は、、あの横断歩道の向こう、、だよね？

うん、大丈夫だ、横断歩道渡れば着く。

しばらく駅前でスマホを見ながら立ち止まっていたのが悪かったのか、

「ねぇねぇお姉さん！」

すぐ近くでそんな声が聞こえた。

顔を上げると、大学生くらいの男の子三人組だ。

『ん？なんでしょう？』

「おっ、やっぱめっちゃ綺麗！！な！言ったろ！」

「でかした奏多！」

「お姉さんお姉さん、俺らとお茶とかどうですか？」

ナンパだ。

久しぶりだなぁ

と、能天気に思う。

いつもなら、ちゃっちゃかあしらうけれど、

あのスイス男のせいで生憎私はちやほやされたい気分だ。

なんてったってこの子達３人とも顔がかっこいい！！

とりあえずサインだとバレないようにだけ気をつけよう。

『いいよ、お茶しましょ。』

「マジ！？やった！！」

「お姉さん意外と積極的な感じ？」

『さぁ、そうでも無いと思うけど？』

君たちとはお茶を飲むだけだ。

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