・キス ページ47
・
『ん……』
眠い…もうちょい……
そう心の中で呟きながら温かい枕に頬をつける。
枕あるって事は、、あの後誰か運んでくれたのかな。
ぼーっとそんな事を考えてもう一度眠りについた。
温かい枕……？
なにそれ、湯たんぽ？
湯たんぽって布団を温めるやつだよね……
………………ん？
目が覚めた。
共有スペースのままだ。
仰向けになって上を見ると、
座ったまま膝に私の頭を載せた爆豪くんが見えた。
温かい枕の正体は、爆豪くんの膝だったようだ。
寝てる……
『…………』
爆豪くんが腕を組んで頭を前に倒しているせいで顔が近い。
仰向けになったまま爆豪くんの頬に手を伸ばす。
ごめんね、こんな体勢で寝させちゃって
って、私の頭とソファの間に膝をねじ込んだのは彼だろうけど。
かっこいいなぁ。
なんて、見惚れながら外の街灯に照らされた爆豪くんの顔を眺める。
白い肌に手を滑らせ、唇に目をやる。
『…………』
寝てるし…いいよね……？
唇の位置を確認しながら顔を近づけ、目を瞑ると同時に重ねる。
次に目を開けた時には、
『あ………』
爆豪くんの目は開いていた。
や、、やらかした、、、
口角が片方だけ上がっている。
『あ、、や、、違くて、、、、』
「何が違ぇんだァ？」
羞恥心に耐えられなくなって逃げようとすると、
爆豪くんがさっきまで彼の頬を撫でていた私の手を掴んだ。
「まだ足んねぇよ」
『ひっ』
今までに無く妖艶に笑う爆豪くんに、背筋がゾクリとする。
今度は爆豪くんの方が体を折って顔を近づける。
「先にふっかけたのはてめぇだかんな」
爆豪くんはさっきとは比べ物にならないほど近くで、そう言ってニヤリと笑った。
『んっ、』
・
・
ああもうダメだ。寝不足だ。
・
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ほしいか(プロフ) - あすか。さん» コメント頂けて何よりです！ありがとうございます(o^^o) (2021年5月4日 22時) (
レス) id: a6bcddeca8 (このIDを非表示/違反報告)
あすか。 - 既に投票済みです(無効)←( ＾∀＾)ニタァ…(もっと好評させろや) (2021年4月30日 0時) (レス) id: a7e581901d (このIDを非表示/違反報告)
ほしいか(プロフ) - なしなつさん» あぁぁぁぁ、とても嬉しいです、ありがとうございます！続編もよろしくお願いします！ (2020年7月6日 17時) (レス) id: d3ad79e9d3 (このIDを非表示/違反報告)
ほしいか(プロフ) - 蒲焼さん» 神作とは…！ありがとうございます！続編もよろしくお願いしますm(__)m (2020年7月6日 17時) (レス) id: d3ad79e9d3 (このIDを非表示/違反報告)
なしなつ - あぁぁぁあああもうずっときゅんきゅんさせて読んでました！！爆豪尊い… (2020年7月5日 18時) (レス) id: 9fe0c909f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほしいか
| 作成日時：2020年6月6日 13時
