・ホットミルク ページ13
・
その日はベッドに入ってもインターンへの緊張と興奮でなかなか寝付けなかった。
別に明日から始まるって訳じゃ無いのに。
何度目を瞑っても眠くならないので、諦めて布団をでた。
ホットミルクでも飲もうかな……
なんてぼーっと考えながら階段をおりる
もう日付をまたいでいた。
真っ暗な廊下をスマホのライトを頼りに歩く。
＿＿＿＿＿なんか、泥棒に入ってるみたい
なんて、謎の背徳感を感じながらキッチンで牛乳を温める。
そこでホットミルクを飲みながらスマホをいじっていると、
カタン
小さな物音がした。
ビクッと体が跳ねる。
なになになに怖い怖い。
いや、多分他の子だと思うけど、
さっき泥棒のことを考えてしまったからか体が一瞬強ばった。
誰か降りてきたのかとスマホのライトを向けると、
「うお、」
眩しさに目を瞑ったのは爆豪くんだった。
いや、なんでこの状況で彼なんですか。
今一番二人きりになりたくない。
心臓バクバクして平静を保てなくなっちゃうから。
しかし心のどこかは浮ついてしまっていて、思考がぐちゃぐちゃだ。
『爆豪くんも眠れないの？』
「あ？違ぇよ」
そう言って爆豪くんは冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出した。
あぁ、あれ取りに来たのか。
と、ホットミルクに目を戻す。
そこで気づいた。
パーカー、着てない………
こんな時間だから誰も居ないと思って置いてきてしまった。
焦りでマグカップを持つ手に汗が滲む
咄嗟にスマホのライトを消して画面も落とした。
しかし、空きっぱなしの冷蔵庫からは光が漏れている。
両腕に刻まれた無数の傷跡が光に照らされる
嫌だ、
見られたくない…っ
思考はその言葉で埋め尽くされ、私はホットミルクを持ったまま
窓から差し込む僅かな街灯の光をを頼りに共有スペースに逃げだした。
椅子に座ってホットミルクを見つめる。
大丈夫。見られてない。
彼は冷蔵庫の方に夢中だったし、、
＿＿＿＿＿＿＿＿＿大丈夫。
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ほしいか(プロフ) - あすか。さん» コメント頂けて何よりです！ありがとうございます(o^^o) (2021年5月4日 22時) (
レス) id: a6bcddeca8 (このIDを非表示/違反報告)
あすか。 - 既に投票済みです(無効)←( ＾∀＾)ニタァ…(もっと好評させろや) (2021年4月30日 0時) (レス) id: a7e581901d (このIDを非表示/違反報告)
ほしいか(プロフ) - なしなつさん» あぁぁぁぁ、とても嬉しいです、ありがとうございます！続編もよろしくお願いします！ (2020年7月6日 17時) (レス) id: d3ad79e9d3 (このIDを非表示/違反報告)
ほしいか(プロフ) - 蒲焼さん» 神作とは…！ありがとうございます！続編もよろしくお願いしますm(__)m (2020年7月6日 17時) (レス) id: d3ad79e9d3 (このIDを非表示/違反報告)
なしなつ - あぁぁぁあああもうずっときゅんきゅんさせて読んでました！！爆豪尊い… (2020年7月5日 18時) (レス) id: 9fe0c909f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほしいか
| 作成日時：2020年6月6日 13時
