36.魅力（ハン・ユジン） ページ37
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「評価に入る前に聞きたいんだけど……こんな実力があるのに、どうして3スターにしたんだ？ それは謙虚さから？」
ヨンジュン先生がナナさんにそう聞いた。
確かに、ナナさんの実力ならオールスターだと誇ってもいいし、自分達のように4つ以上貼ってしまってもおかしくない。それだけ、ナナさんの実力は抜きん出ている。あれだけ売れたのも納得だ。
ナナさんは、その質問に首を振った。
「えっと……もう二年は歌って踊るってことをしてなくて。曲を練習してる時も、体力が落ちたことをすごく実感しました。でも、当たり前ですよね。アイドルとして生きた二年と同じくらい、自分は何もせずに生きてきたんですから」
「あれで体力落ちたんだ……」
ギュビン兄さんが「じゃあ元は体力おばけだ」と呟いた。体力おばけ。そのワードに笑いそうになりつつも、ブランクがあってもあれだけ踊れるのはすごいことだと思った。才能がある、っていうのはまさにこういうことなんだろう。
「最初はブランクを考えて、なんとなく3スターにしました。でもいま衣装を着て、皆さんの前でパフォーマンスをして。それだけじゃないと気づきました。
……自分は、N͜͡umberとしてステージに立ってたときの方が魅力があったんです。皆さんも自分の昔の映像と比べて見ればはっきりと分かると思います。前のナナの方が、ずっとずっと輝いていたと」
その言葉に、練習生みんながざわついた。
"言われてみれば……"
"雰囲気も昔のナナとはちょっと違うかもしれない"
"前よりもなんか……ダークな感じがしたよね"
"だとしても、自分からそんなこと言える？ 評価が下がるかもしれないのに"
"スキルだけ考えてもオールスターなのに"
そんな言葉が聞こえたのか、ナナさんは苦笑いをした。
「自分はアイドルの実力を測る時、ただスキルだけを見るべきだとは思いません。歌だけを重視するなら歌手に、ラップだけを重視するならラッパーに、ダンスだけを重視するならダンサーになればいい。アイドルは魅力やスター性、そういう見えない部分も大事だと思うんです。もちろん、だからと言って努力をしないのは駄目だと思いますが……。
……とにかく、昔の自分がオールスターだとしたら、今の自分はそれ以下だろうと。謙虚とかじゃなく、単純にそう思いました」
「……ナナは、とても自分を客観的に見れているね」
ヨンジュン先生が驚いたように言うと、ナナさんは眉を下げた。
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アップルパイ(プロフ) - なのこ5546さん» たくさんある作品の中でそう言って貰って凄く嬉しいです！ 更新頑張ります、本当にありがとうございます^^ (2023年2月27日 18時) (
レス) id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
なのこ5546(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました！！ボイプラ関連で1番大好きです🫶更新楽しみにしています頑張ってください！ (2023年2月25日 23時) (レス) id: 2327b9d39c (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - すみぃさん» ありがとうございます。拙い文章ですがそう言って頂けると励みになります。更新頑張ります！ (2023年2月14日 6時) (レス) id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - スリーズペンさん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです！ ぜひ番組と一緒に楽しんで頂けたら幸いです。 (2023年2月14日 6時) (レス) id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
すみぃ(プロフ) - 楽しみながら読ませていただいてます。読んでいてとても面白いです！頑張ってください！！ (2023年2月11日 23時) (レス) id: 0330ee01bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アップルパイ | 作成日時：2023年2月6日 21時
