シマエナガは夢を見る Ⅲ (ページ42)

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推しってなんだよページ42

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《渡辺side》

『ねーねー
これもし誰か来たら勘違いするよ？』

「は？させときゃいいじゃん」

『いや困る！推しが幸せになれないなんて！！』

「は？！推し？！！」

『うん推しっｷﾘｯ
気付いたの！皆は私の推しなの！』

いやいやコイツおかしいだろ
えなんかズレてる？？

『とりあえずさ
寒いから着替えていいかな？』

そう言って頭だけ振り向くコイツは
あざといのか無自覚なのか

メンバーといると小さく見えるけど
俺だって身長170は超えてるわけで
noraからしたら10cmも違うから
自然と上目遣いになってて

濡れた髪からは雫が伝って
意外と大きい胸元は肌蹴てるから
色気が半端なくて

渡「さっさと着替えろよ！
他の奴が来たらどーすんだよ！」

自分が抱き締めて止めたくせに
慌てて離れて怒鳴る俺に
noraは眉間に皺を寄せた

『ねーしょっぴーうるさい』

そう行って着替えを出し始めるnora

美容道具もそのままに
一旦パウダールームを出た俺は
ペタリとドアに前に座り込んだ

は？推し？？しかもみんな？？

この胸のザワザワする感覚はなんだよ
俺だって経験が無いわけじゃない

なのに

「あぁーーー調子狂うわ...」

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