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期待と不安と ページ32
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《阿部side》
病院に着いて
9人でぞろぞろ行くのは目立つから と
先に照・ふっか・翔太
そして俺の4人で入る事になった
残りの5人は
とりあえず車で待機
マネージャーが受付を済ませて
病室へ向かう最中
翔太は浮かない顔をしていた
理由は たぶん...
「心配？」
渡「え？」
「かーおっ 暗いから」
眉間に皺を寄せて 俯く翔太
「大丈夫だよ 誰も翔太を責めたりしない
もちろんnoraも 絶対に
てゆーか 責められないでしょ
あの日 あの場所に翔太がいなかったら
通行人が倒れた女の子を助けて
それが小鳥遊noraだって身バレして
騒ぎになってたかも
騒ぎになってたら 通報が遅れて
noraが助かってなかったかも...でしょ？」
翔太は納得したのかしてないのか
ただ小さく頷いた
病室の前に着いた時
いつもみたいに
機械の音は全くしなくて
これまであの音で
生きてるって ここに居るって
安心していたから
なんだか少し不安になって
代わりに自分の心臓の音が
ドキドキと 耳に煩く響いていた
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作者名：N0RA | 作成日時：2024年1月26日 4時
