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返事はないけれど ページ23
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《目黒side》
生配信を終えた後
もう間もなく迎える
滝沢歌舞伎の千穐楽へ向けて
俺達はラストスパートをかけていた
過酷な稽古の日々で
疲れなんて全く取れないけど
それでも
それぞれ時間を見つけては
ほんの数時間 ほんの数分でも
みんなnoraに会いに行っていた
そして いよいよ明日に迫った日
俺は今日も病院へ足を運ぶ
「nora〜来たよ〜」
noraの鼓動に合わせて
規則的に鳴る電子音
それを聞くだけで
あぁ 今日も生きてる...と安心出来る
ベッドで眠るnoraは
機械にこそ繋がれてはいるけど
白い肌と長い睫毛がとても綺麗で
まるで眠り姫みたいだ
「ねぇ nora
明日とうとう千穐楽だよ
稽古 めっちゃきつかったわ 苦笑
俺 頑張ったからさ
noraにも 見て欲しかったな...」
そう言いながら 柔らかい髪を撫でる
noraからはもちろん返事は返ってこない
と 代わりに
病室の戸を叩く音が響く
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作者名：N0RA | 作成日時：2024年1月26日 4時
