シマエナガは夢を見る

目黒蓮という人 ページ24

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すごい笑顔で話してくるから
なんか拍子抜けっていうか

思わず普通に喋ってしまった


目「俺さ オーディションで小鳥遊見て
スゲェな〜って思って 負けたくないなって

んで 頑張ったら 受かった ﾋﾋｯ」

そう言いながら笑って
ピースした指をｸｲｸｲと曲げる

『そう なんだ
でもそんな スゴくないって』

目「スゴいんだって！え 気付いてなかった？
皆注目してたよ？」

『あ〜...受からなきゃって必死だったから 全然』

目「やーばいね笑 うん でもスゲェややっぱ」

『ｸｽｯ なんか ありがとう』

目「ははっなんだ 笑えるじゃん」


慌てて背けた私の顔を
嬉しそうに覗き込む彼 目黒くんは
これからよろしく と
手を差し出してきた


綺麗だけど大きい手


あぁ 男の子だなぁ...って思ったら
それを握ることは流石にまだ出来なくて

小さく頭を下げながら
よろしく と 返すことしか出来なかった



きっと感じ悪いヤツになってるだろうな

なんて

チラッと隣りを見ると
やっぱり嬉しそうな彼がいた



変なヤツだ...



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