夜風【マルフィside】 ページ26
『ヴィランってさぁ ヴィランじゃないよね』
酔いの回ったnoraが
頬を赤く染めて
潤んだ瞳でそう言った
「おかしな事を言うね」
突拍子もない言葉に
本当におかしな事だと
少し笑ってしまった
『たぶんさぁ？わたしがしるかぎり
にんげんたちよりよっぽど やさしいとおもうな』
あぁ なるほど
君は私達ヴィランズが
出逢った仲間達が優しかったと
そう言いたかったのか
「それは困ったね 妖しくも美しく
恐ろしい存在でなければいけないのだが？」
『マルフィはとってもうつくしぃよ？』
「それは光栄だね」
美しい それは当然のことだが
noraにそう言ってもらえるのは
やはり嬉しい
とはいえ
ヴィランの恐ろしさは何処へ行ったのか
....やはり酔っているらしい
するとnoraはバルコニーの柵へひょいと上り
此方へ向き直ると
ふわっと笑みを浮かべながら両手を広げた
「そんな所に居ては危ないよ？」
危険だとは分かっているが
私は1mmも焦りはしなかった
もしも があっても
自分の翼を広げて助けられるという自信があったからだ
『またいつか をねがって...
このあきさいごの わたしのうたを
きいてくれる？？』
小首を傾げながらそう問うnoraに
思わず笑みが溢れてしまう
「あぁ もちろん」
ふわりと冷たい夜風が
noraの白銀の髪を揺らし
その髪は 月明かりにキラキラと輝く
それはまるで 彼女が好きだと言う
夜の海の水面のようだった
nora 君はやはり
ヴィランというよりもPrincess
否
天使なんじゃないかと思うほど儚く
鴉の私には
少々眩くも感じるよ
バルコニーにはいつの間にか
2人に気付いたリクルーター達が
ゾロゾロと集まっていた
もちろん彼も
エ「何話してたんだァ ウチの姫と」
「姫 か
まったく君も案外過保護なんだね」
エ「うるせェ」
「noraのこと頼んだよ？エイトフット
私はいつでも迎えに行けるんだからね？」
エ「なっ ...お前にだけはやるかよ」
一瞬焦ったエイトフットの顔は
長年の付き合いの中でも
初めて見る表情で
なんだか 親友を取られてしまったような
そんな妙な気持ちになってしまった
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Line - 検索より失礼します。ディズニーでもハロウィンの季節になり、久しぶりに手下の小説を読み始め、この作品に出会いました。とても面白いです‼夢中になって一気読みしちゃいました！お体にはお気をつけて、更新頑張ってください！楽しみにしています。 (9月22日 17時) (
レス) @page15 id: 409bb2f996 (このIDを非表示/違反報告)
N0RA(プロフ) - yit高梨アヤメ@新垢さん» お知らせ頂きありがとうございます!! 外したハズなんですが( ˃ ˂ ) 気付かなかった💦本当にありがとうございました!! (8月23日 17時) (レス) id: 1fc34909ae (このIDを非表示/違反報告)
yit高梨アヤメ@新垢(プロフ) - 失礼します、オリ.フラ立っちゃってますよ〜💦 (8月21日 13時) (レス) id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
N0RA(プロフ) - ヴィランズ尊くて無理さん» コメントありがとうございます！楽しみにして頂けてとっても嬉しいです(´；ω；｀) 最終章だというのに亀更新 申し訳ありません(;_;) (8月6日 16時) (レス) id: 1fc34909ae (このIDを非表示/違反報告)
ヴィランズ尊くて無理 - 続き楽しみにしてます (8月6日 6時) (レス) @page7 id: 3b56fa98f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：N0RA | 作成日時：2023年7月14日 22時
