お前の大事なモノ ページ14
【エイトフットside】
2人だけになって
静まり返った部屋
キッチンに掛かる可愛らしいエプロン
テーブルに並べられたオシャレなティーカップ
チェストに置かれた美しい手鏡
ソファーに畳まれたもふもふのブランケット
そして
デスクに書類と一緒に並んだシックなペン
それらを見渡して 俺は沈黙を破った
「なぁ お前の大事な物ってなんだ？
やっぱりその...籠の中の羽根か？」
バサバサになってしまった髪を
櫛で梳かしながらこっちを振り向くnora
ちょうど月の淡い光と重なって
白銀の長い髪が
キラキラと水面のように光っていた
『あぁ...そうだね 大事だった』
「だった？」
『今も大事 だけど今の私には
大事な物がいっぱいで』
部屋を見渡しながら
ほんのり笑みを浮かべるnoraが
なんだか すげぇ儚く見えて
また 消えちまいそうに見えて
そんな寂しさみたいなもんを誤魔化すように
俺はnoraの後ろに立って
櫛を奪い取って髪を梳く
『あぁいいよ〜自分でやるって〜』
「黙ってろ」
『...ねぇ 結べるの？』
「あ？馬鹿にしてんのかァ？」
『してませんすみません』
そう言って
椅子に座って 足をパタつかせてる
『ねぇジョー』
「黙ってろつっただろ」
『もうすぐ 秋 終わっちゃうね』
「無視かよ まぁ...だな
またこき使われて 契約契約の日々が始まるだけだ」
『なんか棘があるなぁ』
「事実だろ お前のお母様は ﾌｯ」
頬を膨らませるその姿はどっか幼くて
結い終わったと頭をポンポンして知らせると
『子供扱いしないで』と
自分の頭を撫でながら鏡のある方へ向かう
「なぁnora さっきの」
『謝らないでね！私も引きずりすぎてた』
そう言いながら戻ってきたnoraは
少し 悲しげな笑みを浮かべていた
だからもう触れない
過去の事には
「お前 答えたのか？アイツらに」
『答えてない』
「決めたのか？どうするか」
少しの沈黙の後
noraはこくりと頷いた
自分で聞いておいて
俺はそれを後悔した
聞かなければ良かった と
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Line - 検索より失礼します。ディズニーでもハロウィンの季節になり、久しぶりに手下の小説を読み始め、この作品に出会いました。とても面白いです‼夢中になって一気読みしちゃいました！お体にはお気をつけて、更新頑張ってください！楽しみにしています。 (9月22日 17時) (
レス) @page15 id: 409bb2f996 (このIDを非表示/違反報告)
N0RA(プロフ) - yit高梨アヤメ@新垢さん» お知らせ頂きありがとうございます!! 外したハズなんですが( ˃ ˂ ) 気付かなかった💦本当にありがとうございました!! (8月23日 17時) (レス) id: 1fc34909ae (このIDを非表示/違反報告)
yit高梨アヤメ@新垢(プロフ) - 失礼します、オリ.フラ立っちゃってますよ〜💦 (8月21日 13時) (レス) id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
N0RA(プロフ) - ヴィランズ尊くて無理さん» コメントありがとうございます！楽しみにして頂けてとっても嬉しいです(´；ω；｀) 最終章だというのに亀更新 申し訳ありません(;_;) (8月6日 16時) (レス) id: 1fc34909ae (このIDを非表示/違反報告)
ヴィランズ尊くて無理 - 続き楽しみにしてます (8月6日 6時) (レス) @page7 id: 3b56fa98f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：N0RA | 作成日時：2023年7月14日 22時
