ひとりぼっちの人魚姫

人じゃない ヒト ページ7

？「変なヤツだとか思ってんだろ？あァ？」

『い いや! 決して そんなことは...！』

思った...なんて言えない！
顔色悪いし目付き悪いし...なんか 怖い！！


？「まぁいい。お前
なんでこんなとこにいるんだァ？
なんでこんなとこで歌ってる
こんな真っ暗な海岸で。身投げとかする気かァ？」

意外とよく喋るなぁ

海で身投げとか 泳げるから無理なんだけど....
人間？と思ってる？？

『えっと〜
そ、それより！貴方は一体...』

？「んァ？あぁ〜悪ぃな、名乗るの忘れてたわ」

エ「俺はエイトフットのジョー
貴方のお悩み 聞きにきましたァ〜」


気怠そうに佇む彼は そう名乗った

お悩み？？私の？？


『私 そんなに悩んでるように見えました？』

エ「身投げしようt 『してません！』...ンだよ。
まぁ俺らの住処をシに場所になんざァされても
困るんだがなァ」


『住処？？
貴方やっぱり人間じゃないんですね』


エ「そぉだなァ。俺は 元は蛸だァ
海の魔女と恐れられるアースラ様の
手下をやってる。望みがあんなら叶えてやるがァ
もちろん お代は頂く」


と言うと、僅かに口角を上げ
不敵に笑った

目に妖しい光を宿しながら


『望み....今じゃなきゃダメ？
少し 考えさせて下さい』



エ「考えるってこたァ何かしらあんだな？
俺は 夜はこの海岸によく来るんだ
昼間と違って静かだからなァ。
お前 名前は？？」


『nora です』


エ「noraか 覚えといてやる。
まぁ 気が向いたら来いよ。そんときゃ
お悩み聞いてやるからよォ」


そう言って踵を返すと
ヒラヒラと手を振りながら
彼は...エイトフットは
闇へと消えていった



『おかしな人....アレ？...あの人
なぜ歌ってるのかって 聞かなかった？？』

何処からいたの？私の
哀しみに満ちたあの歌を 聴いたの...？？


海の魔女...アースラ


その人の手下だから
なんともなかったのだろうか...？


投げかけた疑問は 虚しく 闇に溶けていく


辺りに人がいないのを確認したあと

私は海へと

偽りの我が家へと
帰って行ったーーー

裏切り→←◆作者より(飛ばして構いません!)

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