ひとりぼっちの人魚姫

お手伝い ページ42

その後 恋の話しから
それぞれのマスター自慢が始まり
なかなか話しは尽きなかった

気付けば時刻は深夜を回り
流石に 明日に備えて解散となった



あまりにも楽しい時間だったせいか
目が冴えてしまった私は
ふとジョーの部屋の前で立ち止まる
『きっと まだ起きてるよね？』
寝ていたら申し訳ないと そっと戸を叩く

コンコンコン…..
返事がないため自室へと
向き直ろうとした その時
カチャリ と扉が開く

エ「な！noraかよ こんな夜中にどーした」

そう言いながらそこに立つ彼は
いつものソフトクリームのような
独特な髪型ではなく
長い髪を下ろしていて
所謂 イケメンに分類されるのであろうと
改めて思い知らされた

『あ ええと...お仕事！まだしてる？？
お手伝いしようと思って』
エ「あぁ〜今休憩してたとこだ
入るか？それとも部屋持ってくか？」
『ジョーがいいならここでする
書類 運んで失くしちゃうといけないし』
エ「そぉか じゃ〜入れ 散らかってるがな」
『お邪魔しま〜.....先に 片付けよっか？
これじゃあ書類混ぜこぜになっちゃう』

彼の部屋は驚く程の書類の山と
散らばった紙で埋め尽くされていて
申し訳なさ程度で
隅にソファーとベッドが置いてあった

エ「頼むわ 片付けんの苦手なんだよ
自分でわかりゃァ問題ねェからな」
『休憩してて！スグ終わるから』

そう言って 私は魔法を使いながら
書類達を仕分けていく
あっという間に片付け終わり
ソファーに座る彼に伝えようと振り返ると
スースーと寝息を立てていた

『全然 寝てないんだろぉな...』

眠る彼にブランケットを掛け
書類の山を眺めながら
よしっ！と腕まくりをして
私は仕事に取り掛かる
終わっている書類と見比べて
同じようにサインして 次々と処理していく

なるべくジョーが寝られるように
なるべくジョーが楽になるように



そして 今溜まっている分を全て終わらせると
起こさないようにソファーに腰掛ける

時刻は深夜3時過ぎ

改めて部屋を見渡すと
何処か深海を思わせるような
暗く 静かな空間だった

ほんの少し 懐かしささえ感じる

そう思いながら眺めていると
こちらまで眠気に襲われて
ジョーの横で
ウトウトと眠ってしまった

想い【エイトフットside】→←女子会スタート！！

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