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朝日 ページ29

外に行くと、まさに朝日が出ているとこだった。

貴「……」

ク「きれいだね……ミシェル、A」

ミ「…うん」

貴「そうだね」

ク「見せてくれて、ありがとう」

クロエは、ニコと微笑む。

クロエはそのまま目をつぶった。

貴「……」

ミ「クロエ…お休み」

貴「お休み」

私は、クロエを抱き締めた。

ミ「……」

ミシェルは、クロエをお花畑の所に置く。

ミ「……A」

貴「ピアノ、無いよ。……弾けない」

ミシェルは、少し微笑むと、ヴァイオリンを出した。

ミ「……『クロエのレクイエム』」

ヴァイオリンの綺麗な音色が流れる。

貴「……」

私は、クロエの方を向いた。

……安らかに…

クロエの頬に、一筋の涙が伝った。









貴「……もう、終わっちゃったんだ…」

私は、屋敷を眺めて、ポツリと言った。

ミ「何日…ここにいたんだろうな」

貴「一日…のような気もするし、一週間の様な気もする」

ミ「……」

貴「ミシェルは、これからどうするの?」

ミ「……帰る」

貴「そっか…」

私は視線をそらして、言った。

貴「あれ?ミシェルは、なんでここに来たんだっけ?」

ミ「僕は、人をころした」

貴「え…」

ミ「そいつは、いつも疎ましくて…突き飛ばした途端、シャンデリアが落ちてきて……」

貴「そっか…」

ミ「罪を…償おうと思う」

貴「…じゃあ、私も帰ろっかな」

私は、ニコと笑って、足を進めた。

ミ「…Aっ!」

貴「…?」

ミシェルに声をかけられ、振り向く。

ミ「僕……」

ミシェルは、そのまま口を閉じた。

ミ「やっぱり、何でもない」

貴「…好き、だよ?」

私は、微笑んでそう言った。

ミシェルは、カァ…と顔を赤くして、モゴモゴしながら、背を向けた。

貴「じゃあね」

ミ「…またね」

ミシェルは、笑って、そのまま森の中に消えてった。

…結局、あの子だったか、分からなかったな……

小さい時に会った……

手を見ると、半透明になっていた。

貴「時間か……」

短かったな…

『またね』

……また、会えるといいな。

今度は、ちゃんと生きた状態で。

…会えますように。

少女は、朝日が上がり終わったと共に、跡形もなく、




消えた。




continue…?

お詫びの言葉!→←クロエの本体



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rain - とても面白かったです!質問したいのですが、夢主ちゃん、最後は死んでいたということなのですか?説明お願いします!過去へんもみたいです! (2016年8月2日 1時) (レス) id: 6793ed2170 (このIDを非表示/違反報告)
レイン (白桜)(プロフ) - みぁい@腐を求む!さん» とても面白かったです!それで、一つ質問よろしいですか?夢主ちゃんは最後一体どうなったんですか?最初から夢主ちゃんは亡くなっていたのでしょうか? (2016年6月11日 19時) (レス) id: 2a78166921 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 過去編見たいです!!宜しくお願いします。 (2016年1月11日 18時) (レス) id: a9378d253e (このIDを非表示/違反報告)
- 過去編みたいです。あと、その後もできればよろしくお願いします。 (2015年12月2日 22時) (レス) id: e405889cd7 (このIDを非表示/違反報告)
☆麗亜☆ - 最期、泣けました〜。°;(>△<);°。 凄く良いですね!よろしければ、過去編も読みたいです!! (2015年6月23日 16時) (レス) id: 453d3de8df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みぁい | 作成日時:2014年3月25日 23時

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