この気持ちって…？ ページ18
ゆさゆさ、と肩を揺らされている事に気付き、私はうっすらと目を開ける。
ミ「やっと起きた…」
ク「A…！」
ぎゅう、とクロエが抱きついてきて、私はクロエの頭を撫でる。
貴「あ、れ？演奏は…？」
ミ「中止したよ。…Aがいきなり倒れるから…」
……？
あ、そうだ…
私、倒れちゃったんだ…
貴「ごめん…ありがとう」
必死に今まで起こしてくれたんだ…
私は、ペコ、と頭を下げた。
貴「じゃ、私起きたから、演奏してっ！」
ク「駄目なの」
貴「え？」
ク「Aが弾くの」
貴「な、なんで…」
ク「良いから…弾いてほしいの…」
貴「……」
何で私が弾かないといけないの…
ガク、と肩を落とす。
ミ「A」
貴「ん？」
ミ「……何でもない」
貴「ん…？何さ、言えば良いのに」
ミ「いや、違うかもしれないから」
貴「…？なんのこと？」
ミ「……」
黙ってしまって、私もなんて言って言いか分からず、開きかけた口を閉じる。
貴「……」
そういえば…
『別に良いよ。……じゃあね』
って…
一体、誰だったんだろ…
もう、三年も経っているのに、名前すら分からない。
顔も良く覚えてないし…
ミ「A…？」
貴「あっ…な、何っ！？」
ミ「気分は？」
貴「だ、大丈夫だよっ」
ミ「ん…」
そういえば、ミシェルと昔あったあの子と似てるな…
隠れた優しさ…と、言うか…何て言うか……
ミ「A、弾くよ」
貴「あ、分かった…」
立ち上がろうとするも、軽く目眩がして、壁に手をつく。
貴「っ…」
ミ「…ん」
貴「…へ？」
ミ「手。出して」
貴「あ、う…うん」
そ…と、手を出すと、無造作に手を捕まれる。
貴「えっ…あっ、ちょ…！？///」
ミ「…静かにして」
貴「〜〜っ…//」
駄目…
胸が煩いくらいに跳ねる。
静かにしてよ…
心臓……///
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 22人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
rain - とても面白かったです！質問したいのですが、夢主ちゃん、最後は死んでいたということなのですか？説明お願いします！過去へんもみたいです！ (2016年8月2日 1時) (
レス) id: 6793ed2170 (このIDを非表示/違反報告)
レイン (白桜)(プロフ) - みぁい@腐を求む！さん» とても面白かったです！それで、一つ質問よろしいですか？夢主ちゃんは最後一体どうなったんですか？最初から夢主ちゃんは亡くなっていたのでしょうか？ (2016年6月11日 19時) (レス) id: 2a78166921 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 過去編見たいです！！宜しくお願いします。 (2016年1月11日 18時) (レス) id: a9378d253e (このIDを非表示/違反報告)
霞 - 過去編みたいです。あと、その後もできればよろしくお願いします。 (2015年12月2日 22時) (レス) id: e405889cd7 (このIDを非表示/違反報告)
☆麗亜☆ - 最期、泣けました〜。°;(>△<);°。 凄く良いですね！よろしければ、過去編も読みたいです!! (2015年6月23日 16時) (レス) id: 453d3de8df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みぁい | 作成日時：2014年3月25日 23時
