𝐁𝐥𝐨𝐨𝐝 𝐋𝐚𝐩𝐚𝐜𝐞𝐬𝐬𝐞 (ページ1)

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𝐏𝐑𝐎𝐋𝐎𝐆𝐔𝐄 ページ1

『昔昔、とある街に１人の少女がいた。その少女は、古くから伝説と呼ばれていた【⠀レブ⠀】と言う女の特別な血を引くﾞ選ばれし者ﾞだと言われ、人々に沢山の愛情を注がれ、平穏な日々を過ごしていた。

──────────そんなある日、街が突如何者かによって襲われた。彼らは人々の血を余すことなく吸い続け、たった一夜で街の半分以上の人間が殺されてしまった。しかし、その悲劇は一夜で終わる訳ではなく、その次の夜も、またその次の夜も、彼らは人々を襲った。

やがて、少女のたった１人が残った。全て失い、生きる気力が無くなった少女は吸血鬼に手を伸ばし血を吸うことを促した。が、吸血鬼は1口血を吸うと少女を離し、こう言った。

【⠀探し求めていた者よ、永遠と我らの生贄として血を捧げるのだ。】

そう一言述べると、少女は吸血鬼達と共に連れ去られ、姿を消してしまった。その後、少女が街に戻ってくることは１度もなく、それと同時に月食の夜には、毎度吸血鬼が選ばれし者の血を再び求め街を襲ったという。

その後、ﾞ選ばれし者ﾞは月食の晩、彼らの生贄として、身が枯れるまで永遠に血を捧げなければなくなり、人間は吸血鬼に対抗することも出来ず、吸血鬼の支配下となってしまった。』

──────────これは、母がよく言っていた物語である。