もう一度恋してみませんか？２【K・N】 (ページ9)

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53 ゲームに夢中ページ9

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『何お前、そのやり方。』

「これが意外と効くんですよ。」

『ちょっとマジか。あ、確かにダメージでかいなぁ。』

「でしょ。この攻略法、まだ余り知られてないんですよ。』

『お前、やるじゃん！。』

「先生、ここは右に行きますか？。左かなぁ？。」

『んー、俺、このダンジョンは初めてだからわかんないんだよね。お前どう思う、』

「私も初めてなんですよ。右…、いや左…、どうしよう。」

『俺の勘は右なんだけどなぁ。』

「右ですか？。でも、さっき右にトラップがあったから。つぎのトラップは左かも。」

『いや、そうなんだよね。だけど、左…と見せかけて、実は右にトラップもありなんだよな。』

「じゃあ、思いきって左に行ってみますか？。」

『だな、左行ってみるか！。』

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「ヤッタァー！。先生、宝箱ですよ！。」

『おー！幻の兜が入ってたぞ！。』

「マジでぇー！。これ超レアなんですよ。」

『知ってる！。まさか、このタイミングで出るってびっくりだわ！。よし、次は左だな。』

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そんな感じで、2人して時間を忘れてゲームにハマり過ぎちゃって、気がついたら夕方だった。

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「先生！。もう6時です！。ヤバイ！私会社に連絡いれてないし、今日何にも仕事してない。それにお腹空いてペコペコ。」

『あらま、本当だ。どうりでお腹が空いてきたハズだ。Aさぁ、ゲームしてて昼飯食べてないでしょ。夕飯作って一緒に食べよ。』

平然とした顔で二宮先生が私を見る。

「えっ？？」

『だから飯作って！。』

私、会社に連絡入れてないって言ったよね？。
夕飯？
そりゃお腹ペコペコだけどさ。

口を開こうとした瞬間に、私のスマホが鳴り響く。

慌てて画面を見たら、ヤバイ櫻井からだ！

なんて言い訳しよう
ゴクリとツバを飲み込んで、画面を凝視する

『誰？』

怪訝そうな顔をして二宮先生が見る

「うちの編集長です。」

それだけ答えて電話に出ると、

『A！。お前今どこだ！。連絡よこさないで何してる！。二宮和也はどうしてるんだ！。』

耳が痛くなりそうな大声
これきっと、二宮先生に聞こえてる

返事をしようとした時に、手が伸びてきてスマホを奪いとられた。

『はいはい、二宮和也ですが、何か？。』

とぼけた声の二宮先生

『え？。二宮和也…。あっと、それは…失礼…いたしました。』

いつのまにか、スピーカーモードになってるスマホから、櫻井の慌てた声が聞こえてきた。

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