もう一度恋してみませんか？２【K・N】 (ページ29)

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え？
やっぱり？
やっぱりって、櫻井何か知ってるの？

「ねぇ、翔はさ、二宮和也が小説書けないって知ってたの」

『アッ…』

今櫻井、一瞬焦った顔をした？

「翔？」

『あ、いや、業界の噂で聞いてただけだ』

なんだか焦ってるような態度なんですけど

問いただそうと口を開きかけた時

『ともかくだな。向こうはお前を寄越せと言ってるんだから、申し訳ないけど暫らくは頼むわ。ただな、もし不都合な事になりそうなら、直ぐに言ってくれ。そこは絶対だからな！』

櫻井はそう言った後、腕組みして考え込んだ

「翔？」

余りにも真剣な表情をしてるから心配になる
私の声が聞こえないのか、腕組みしたまま

「ねぇ、翔？。どうしたの？」

もう一度、櫻井に声をかけたら、

『ああ、悪い！。俺はまだ仕事が残ってるから帰っていいぞ。二宮先生のところに行くときは、電話連絡だけで直行でいいから。もしくは、朝会社に来て報告してから行って、帰りは直帰でもいいから。お前の判断で好きにしろ』

櫻井はそれだけ言った後はもう語らずって態度で、自分のデスクに戻って資料らしきものに目を落とした。

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