もう一度恋してみませんか？２【K・N】 (ページ27)

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71 櫻井と私 . ページ27

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『なんなんだよ、アレ』

立ち去る松本くんを唖然として見つめる櫻井

「私にもよくわからないの。今日の松本くんはなんか変だけど、何かあった？」

『いや、別になんもないけどな。あ、いや、そう言えば夕方、なんか電話で言い争いしてたなぁ』

「言い争い？。松本くんが？。誰と？」

『わかんねぇ。電話だったからな。ただ、『あなたには俺の気持ちは通じないんですね！』
なんて、そこそこデカイ声で言ってたから、編集部が一瞬静まり返ったわ。
もしかしたら相手は女かもな』

「えっ？女の人？」
『だから、もしかしたらだ』
「ウソッ…」
『なんだよお前。潤に女がいたら嫌なのか？
もしかしてお前、潤が好きだとか？』
「なに、それ？。私が松本くんを好き？。なんでそこに結びつくわけ。別にそんな気持ちはないし」
『けどって言うのは、完全否定じゃないぞ！。多少なりともその気持ちがあるんじゃないのか？』
「だから！。人の言葉尻を捉えないでよ。ありませんから！」
『そうか、なら良かった。だったらいいじゃないか。潤に女がいても』
「なら良かったってなによ！。松本くんに好きな人がいるのは私には関係ないけど、あなたには俺の気持ちは通じないんですね。ってのが気になっただけよ。松本くん片思いなのかなぁってね」
『お前いちいちうるせぇなぁ。俺にはよくわからん！』
「そうだよね。なんか翔って恋愛に関しては不器用そうだもんね』
「お前なぁ、なんだよその言い方は、俺だって恋ぐらいするぞ！』

え？
翔恋してるの…

一瞬言葉に詰まった。

そんなこと考えたことなかったから。
でも、成人男子だもの恋くらいするよね。

『お前なぁ。何びっくりしてんだよ。だから、たとえばだよ。今はそんな気ねえし』

その言葉に、ちょっとほっとしてる自分がいてびっくり

私はずっと二宮和也に恋してたのにね…

「なんだつまんない」

動揺を悟られないように、わざとぶっきらぼうに答えた

『なんだよそれ！。そう言うお前こそどうなんだよ。本当に潤とはなんでもないのか？。二宮和也とはどうなんだ！』
「しつこいわね。両方とも何にもありませんよー！」
櫻井に向かって、あっかんべーってしてみたけど…

実は、やっぱり気になってるんだよね…
二宮和也が…

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