もう一度恋してみませんか？２【K・N】 (ページ25)

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69 櫻井貴社ページ25

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『なんだ、翔さんか。おかえり。早かったね』

松本くんは何もなかったようにソファから立ち上がって、爽やかな笑顔で櫻井の方を見てる

『早くて悪かったな。まだ仕事が残ってたから、義理だけ果たして帰ってきたんだけど、なんか邪魔したみたいだな』

にこりとも笑わないで、射るような目つきで松本くんを見てる

『邪魔なんて。別に大丈夫だよ。話しをしてただけだしね。ね、Aちゃん』

にっこりと笑って私を見る松本くん

ゴクリっ…

何なの松本くんのこの威圧感
目が笑ってないよ

言葉に詰まっていたら

『ふーん。俺にはそんなふうに見えなかったけどな』

今度は櫻井が私の方を見ながら歩いてきた

『まあ、別になんでもイイじゃん。翔さんとAちゃんは、ただの同期なんだしさ。俺とAちゃんの事は関係ないだろ』

ちょっと松本くん！
その言い方トゲがあるよ
それに、誤解されそうな言い方だし
なんでそんなに挑戦的なの？
意味わかんない！

ほら、櫻井の機嫌が悪くなっていく

「櫻井あのね…」

櫻井に声をかけようとしたら

『翔さんさぁ、そんなにAちゃんの事が気になるならさ、もうちょっと考えてあげたほうがいいんじゃない」

『なんだよお前、その言い方は。別に俺はAなんて気にしてねぇし」

『そうかなぁ。俺から見たらけっこう気にしてると思うよ。まあ、今それはいいや。それよりさ、Aちゃんは女の子だよ。いくら二宮先生の原稿が欲しいからってさ、専属にして毎日通わせるっておかしくない？。相手は俺らと同年代の男だよ。なにかあったらどうすんの』

櫻井に詰め寄る松本くん
顔と顔が近いよ

男同士とは言え、ビジュアルが良すぎる2人の顔が接近しているのを見たら、妙にドキドキしてしまうでしょう！

『ま、それはそうだけど。まさか、編集者に手は出さないだろう』

松本くんの気迫にちょっとたじろぐ櫻井

『それが甘いって言うんだよ。あの二宮和也だよ。さっきAちゃんの態度が変だったから聞いてみたんだけどさ。なんかうまく答えないんだよ』

さらに櫻井に詰めるよる松本くん
だから、ヤバイって
心の底のほうに沈めてる、腐女子の血が騒いじゃうでしょ

『なんだよそれ！。A、それは本当か』

櫻井が松本くんを押しのけて、私に詰め寄ってくる

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