85−アウトルック3世 ページ35
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その翌日の事だった。三人はゴミ山にいた。動物の皮をまた売りに行き、チンピラ共と喧嘩をした後の事だった。
Aの肩を不意に誰かが叩いた。
｢なんだあ？………がっ！！｣
突然現れた男にAは殴られ吹っ飛ばされた。エースとサボは驚いたが、すぐにAに駆け寄った。
｢…てめェ！！いきなり何すんだ！！｣
エースがそう怒鳴ると、ニヤニヤと笑いながら歩いてくる。いつの間にやら人が集まっていた。たぶん、その男の仲間だ。
すると、サボの背後に誰かが。手が伸びて来て、サボは容易く捕らえられ、エースは腹を蹴られた。
｢…私の息子を乱暴に扱うんじゃないぞ。｣
｢ええ、分かってますよ｣
｢クソっ！！｣
サボを捕らえている男。彼こそがあのブルージャム。サボは必死に体を動かし、己を掴む腕をどうにか外そうと試みるも、相手は大人の男。適わなかった。
｢…ブルージャム…！！｣
｢…サボを放せ！！返せよ！！ブルージャム！！｣
二人のその無様な姿を嘲笑うかのように、見下ろすブルージャムとその一味。
｢“返せよ”とはまた意味のわからない事を！サボはウチの子だ！！子供が、生んで育てて貰った親の言いなりに生きるのは、当然の義務！！よくも貴様ら、サボをそそのかし家出させたな！！ゴミクズ共め。ウチの財産でも狙ってるのか！？｣
｢何だと！！｣
その言葉に頭に来たエースは、物凄い剣幕でサボの父、アウトルック3世に向かって走って行く。しかし、そんな彼を思い切り殴りつける海賊。
エースの血がアウトルック3世の頬に飛んだ。それを急いでハンカチで拭く。
｢コラ海賊！！子供を殴る時は気をつけたまえ！ゴミ山の子供の血がついてしまった。汚らわしい。消毒せねば｣
貴族はゴミ山の人間を人間と思っていない。ただのゴミとしか。汚物としか思っていない。Aは力を振り絞って、手元にあった小さな瓦礫をアウトルック3世に向けて投げつけた。
それは偶然にも彼に当たった。頬が、ほんの少し切れて血が出ていた。
｢……貴様…｣
｢べーっ！！お前の方がゴミクズだ！！ばーか！！｣
ガっ、と頭を踏まれた。グリグリと地面に顔を押し付けられる。
｢この、ゴミが…！！生きる価値のないゴミが！！｣
思い切り踏みつけられたり、蹴られたり。しかし、Aは目に涙をためていたが、笑っていた。こんなもん、平気だと。笑っていた。
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僕達はエンジェル(プロフ) - 瑠璃さん» 瑠璃様、ありがとうございます！！私、盃兄妹編はすごく書きたかったんですよ！！あ、絶対に言うと思います笑 確実に過保護になりますね！更新頑張ります！どうか今後とも、よろしくお願いします！ (2020年1月12日 17時) (
レス) id: 262d2e4054 (このIDを非表示/違反報告)
僕達はエンジェル(プロフ) - ミリアさん» ミリア様、ありがとうございます！！やっと続編に行くことができました！盃兄妹編、楽しんでいただけるよう頑張ります！不定期更新ですが、どうぞよろしくお願いします！ (2020年1月12日 17時) (レス) id: 262d2e4054 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - 続編おめでとうございます！！エースと夢主が会い益々続きや展開が楽しみ！！エースとサボが兄妹になったら夢主の恋人になるなら自分達を倒せと言いそうですね！あるいは無意識に惚れてて嫉妬で追い払うか(エースが)これからも頑張ってください！ (2020年1月12日 14時) (レス) id: cd04157892 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 続編おめでとうございます。盃兄弟達に遂に絡み凄く続きが楽しみです。今年も無理せず自分のペースで更新頑張って下さい。 (2020年1月12日 13時) (レス) id: 8276d311bf (このIDを非表示/違反報告)
僕達はエンジェル(プロフ) - 紅藍泉(サブ垢)さん» 返信、遅くなりすみません！！前回からのコメント、お祝いの言葉をありがとうございます！！本当に励みになります！更新頑張ります！！今後とも、この作品をよろしくお願いします！！ (2020年1月12日 12時) (レス) id: 262d2e4054 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：僕達はエンジェル | 作成日時：2020年1月8日 20時
