7−戦って死ぬのなら ページ7
＊
「これは、ここから逃げ出したくて造った船です。けど、結局僕にはそんな勇気はないし、どうせ一生雑用の運命なんです。…やりたい事も、あるんですけど。」
「なら逃げればいいじねェか」
「む、無理ですよ！ムリムリ！！もし、アルビダ様に見つかったらって考えると、足がすくんで」
コビーだって、出来ることなら逃げ出している。けれど、自分との力量の差なんて、あっちの方が断然格上だということなんて、言われずともわかる。相手は海賊なのだから。
諦めきれない夢もある。その夢を叶えるには、命が必要だ。もし、ここを逃げ出すことに成功したとしても、命は繋がっているかがわからない。だから、足がすくんで、怖くて、勇気が出ない。
「なんでお前は海賊船に乗ってんだ？」
「…あの日、そう、あれが運命の日でした。僕は、ただ釣りに行こうとしただけなのに、間違って乗り込んでしまったのが、あのアルビダ様の船だったんです！あれから2年、殺さないかわりに、航海士兼雑用係として働けと…！！」
「うひゃー、お前、ドジでバカだなー。そのうえ、根性もなさそうだし、私、お前嫌いだなー！あはは！」
コビーがアルビダの船に乗っている経緯を聞いて、Aがそう言うと、コビーは明らかに沈んでいた。なんせ、初対面の女性からそう言われたのだから。結構傷ついていた。
「…でも、その通りです。僕にも樽で海を漂流するくらいの度胸があれば…。あの、Aさんはそこまでして海に出て、何をするんですか？」
「私は、海賊王になるんだ！」
その言葉を聞いて、コビーはAを何度か見た。瞬きを何度もして。
「か、海賊王ってゆうのは！この世の全てを手に入れた者の称号ですよ！？つまり、富と名声と力の“
「おう」
「死にますよ！？世界中の海賊がそれを狙ってるんです！！」
「私も狙う」
「ムリです！！絶対無理！！ムリムリ！無理に決まってますよ！！海賊王なんて、この大海賊時代の頂点に立つなんて、できるわけないですよ！！」
その時、ガツンと音がした。Aがコビーを殴った音だ。コビーは殴られた頭を抑え、悶絶していた。
「ど、どうして殴るんですか！」
「なんとなく！！…それに私は死んでもいいんだ」
「え？」
「私がなるって決めたんだ。その為に戦って死ぬんなら、別にいい」
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星 - 小説めちゃくちゃ面白くて大好きです！続きがとても気になります！更新楽しみにしています！ (2023年1月8日 1時) (
レス) id: 5b6bab53ae (このIDを非表示/違反報告)
ボブ(プロフ) - とても面白いと思いました。更新されるのを待ってます。(o^^o) (2022年8月21日 5時) (レス) @page23 id: 95a51c0b56 (このIDを非表示/違反報告)
僕達はエンジェル(プロフ) - 紅藍泉。さん» コメントありがとうございます！返信が遅れてしまい、申し訳ありません。わわ、探して下さりありがとうございます！少しでも多く更新できるよう、頑張ります！励みになります！本当にありがとうございます！ (2021年3月7日 22時) (レス) id: 96929d0a4c (このIDを非表示/違反報告)
紅藍泉。(プロフ) - 続編いってらしたんですね！スマホ変えたら探すのに苦労しましてみれなかったのですよ泣。更新頑張ってくださいねっ！これまでと変わらず応援しております！ (2021年2月14日 3時) (レス) id: 04165fdadd (このIDを非表示/違反報告)
僕達はエンジェル(プロフ) - らんかさん» 返信が遅れてしまい、申し訳ございません！コメントありがとうございます！！少しずつ少しずつ、書き溜めていたんですが、思うような文が書けておらず、消してしまいました。時間がかかると思いますが、お待ちいただけると嬉しいです！励みになります！ (2021年1月2日 10時) (レス) id: d588c749f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：僕達はエンジェル | 作成日時：2020年9月6日 17時
