片桐くんと私。２【今日から俺は】 (ページ12)

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五十四話ページ12

『ちょっと待って.……うわぁ……』

私達が探し歩いてると、開久の人が歯を抜かれた状態で………血だらけで気を失っていた

伊藤｢おい、大丈夫か？｣

三橋｢どう見ても大丈夫じゃねぇだろ

バカなのか？｣

伊藤｢じゃあ、どうすんだよ｣

三橋｢ばぁーか！

“アンタ、だいぶやられたみたいですけど、救急車よぶか？”

って聞くんだよ！｣

伊藤｢……あぁ、

おい、救急車呼ぶか？｣

三橋｢“そうですねー、あの、

ちょっと呼んでもらってもいいですか”

って答えるわけねぇだろ！ばかぁぁ！！｣

伊藤｢てんめぇーが言えっつったんだろうが！！｣

『ちょっと、ふざけてんじゃねぇよ』

これはやりすぎだ

歯を抜くなんて…………

三橋｢ん？な、何してんの？ゆりさん｣

『血、拭いてんの……可哀想だろ……

開久だろうとなんだろうと、こうなってる人を

放っておく程鬼じゃないよ』

この人、この先入れ歯なのかな

それとも差し歯なのかな……

どっちにしろ最悪だよな…………

でも、これが片桐くんじゃなくて安心した自分がいる……

開久の制服だとわかった時焦ってしまった

片桐｢おい｣

と後ろから片桐くんの声が……

相良｢てめぇら……｣

三橋｢お、お、おお、俺たちじゃ、俺たちじゃありませんー！だってほら！！ここ、ここに、俺と、俺と、おれと伊藤が目的だって、見にくいけど見にくいけれども書いてあるー！｣

相良｢分かってんだよ｣

うん、何故だろう

見えないところに、私だと思われることも書かれている

“岩田ちゃんとゴローちゃんを殴った女の子も目的だよ！”

なんだよ！！なんで私もだよ！
殴ったけどさ！！！！