片桐くんと私。【今日から俺は】

四十二話 ページ49

あれから1時間くらい経ったが
月川はいい人か悪い人か、見分けがつかないな

さっさと断ろうと思う



『あの、月川さん』

月川｢どうしたの？｣

『このお見合いは、“恋人” になるとかじゃないですよね……？』

月川｢……え？｣


『私、好きな人がいるので…もし、恋人になるとかだと断らないといけないと思いまして』




月川の目を見て言う
少し動揺しているように見える



月川｢そっかー、残念だなぁ……｣

『すみません、』




月川は笑うが、引きつってる

うん、だいたいの推測だけど

この人がなぜ、私とお見合いしたいと申し出たのか、それは暁組の権力を使い自分の組を大きくするつもりだったんだろう


女の勘、舐めちゃあかんぜい！！



一瞬、キレてくるだろうかと思ったけど、やはりあちらは大人だったようで何もせず平和に終わった





『月川さん、今日はありがとうございました』

月川｢おれの方こそ、貴重な時間を割いてまでありがとうね｣




今、私は月川の見送りだ
この人の裏はイマイチ読めなかったけど、まあ、害はないと思う……

なにかあっても、ボコればいいし←




『それでは、いろいろと頑張って下さいね！』




とびっきりの笑顔で言ってやったぜ

月川は車に乗る
車が発進したので、一応手を振っておく



ていうか悪印象与えればよかったのかも……

うわぁ、これじゃあ好印象与えてね？




まあ…いいや！






二度と会うことがありませんように( ˙-˙ )

続編へ！！→←四十一話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す