Mystery 6 ページ6
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貴方「ただいま。」
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涼介「おかえり。」
貴方「あ、帰ってたんだ。」
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いつもなら、一人のはずのこの家。
けれど、今日は涼介がいた。
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これからは、大学が終わったら
私の家に来る、と言っていたから合鍵を渡した。
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涼介「ん。あ、そういえばAに会いたいっていう人がいるんだけど。」
貴方「え、誰だれ?」
涼介「この前話した、大貴って奴。」
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確か、ちっちゃくて童顔な男の子だったよね。
涼介も人のこと言えないと思うけど、敢えて触れないようにしとく。
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貴方「確か、ちっちゃくて童顔な人だよね?」
涼介「そうそう、俺みたいなね。」
貴方「ねー!」
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貴方「あ。」
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私は咄嗟に自分の口を塞いだ。
触れないようにしとくって決めたばかりなのに…
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アホだ。
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涼介「そんな風に思ってたんだ?」
貴方「いや…涼介も自覚してるし…?」
涼介「ふーん。」
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これはフラグを立てた、とばかりに
涼介はジリジリとコチラに近づいてくる。
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ヤバい。
…と、思ったと同時に体の自由が奪われる。
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涼介「俺も男なんですよ。」
貴方「う、うん。」
涼介「だからね?」
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そこで、何故か黙り込んでしまい
顔を近づけてくる。
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猫のように、スリスリと首元に擦りつけて
耳を甘噛みした。
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貴方「ん…」
涼介「だから、そういう事言っちゃダメ。」
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耳元でそう囁くと、満足した顔が目の前に現れる。
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貴方「それ、涼介も大貴くんに…」
涼介「アレは冗談でーす。」
貴方「嘘つき。」
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私には、そうやってお仕置きするくせに
自分の事になると、誤魔化す涼介。
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ズルい。
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涼介「ふふ、まあいいじゃん。」
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そう言うと、涼介は抵抗する隙も作らずキスをした。
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ホントに―…
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貴方「ズルい。」
涼介「女の子ってこういうのにキュンと来るんじゃないの?」
貴方「私はこないもん。」
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嘘、私だってキュンとする。
涼介だけに。
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貴方以外、誰も見えない。見たくない。
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涼介「素直じゃないお姫様。」
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それだけ、大好きなの。
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涼介love - 小説読ませて頂きました! とてもおもしろかったです! 私は涼介君ファンなのでなおさらおもしろかったです!! (2016年5月4日 19時) (レス) id: 7ac326bf9a (このIDを非表示/違反報告)
霧風アイ(プロフ) - 完結おめでとうこざいます!!最後まで読ませてもらいました(´∀`)お疲れ様です^^新作の方も読ませてもらいます(*´ω`*) (2013年11月22日 19時) (レス) id: 05702c81b0 (このIDを非表示/違反報告)
李嘩@最近アニメみてない(プロフ) - すごく面白いです!親友君があんなだったなんて・・・最後までみて本当にドキドキしました!(o^^o) (2013年11月16日 7時) (レス) id: 19f61543da (このIDを非表示/違反報告)
きゅんきゅん - 終わりましたね〜。お疲れ様でした。切ない気持ちになりましたが、素敵なお話しでした。幸せの感じ方は人それぞれですものね。良くわかります。身体に気をつけてゆっくりと新作作りしてくださいね。更新楽しみにして待っていますね。 (2013年11月15日 20時) (携帯から) (レス) id: 833fe62d5d (このIDを非表示/違反報告)
りん - なんか、よくある恋愛小説とちがって、おもしろいけど怖い、そんな感じのお話ですね!まさかの親友君が・・・こんなの、初めての展開で続きがほんとに気になります!更新楽しみにしています! (2013年11月10日 0時) (レス) id: 5602be7749 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*琳檎* | 作成日時:2013年10月19日 16時