Mystery virgin [ 名前変換オリジナル ]

Mystery 17 ページ17

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美憂「Aばいば〜い!」


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ﾀﾞﾙい授業も､気づいたら終わっていて
私は胸元で小さく手を振った。


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涼介はもう帰ってきてるかな。何て考えてしまって
顔がﾆﾔける。


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通り過ぎた人にｸｽ､と笑われたのは気の所為だと思いたい。


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貴方「ｺﾝﾋﾞﾆ寄ってこ。」


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ふと､飴が食べたくなって
近くのｺﾝﾋﾞﾆに足を運ぶ事にした。


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お目当ての飴を手にとり､その足はﾚｼﾞではなく
何故か雑誌ｺｰﾅｰに運ばれていた。


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大きくではないけれど
雑誌の端っこに「有岡大貴熱愛報道か？」と記載されていた。


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苗字何て知らないし､多分別の人だろう。
そう思ってるのに､手はその雑誌へ伸ばされていた。


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雑誌に手が触れた時､肩がﾎﾟﾝと叩かれて
思わず身体がﾋﾞｸﾝと跳ねる。


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貴方「あ…涼介か。」
涼介「やっぱりAじゃん。珍しいね､雑誌見てるなんて。」


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そこには涼介がいて､きっと大学の帰りだろう。
私は伸ばしていた手を引っ込めて､涼介の背中を押した。


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貴方「私､飴買いに来たんだ。早く買お♪」
涼介「押すなって。」


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別に､見せてはいけない物ではないと思ったけれど
気付いたら､その雑誌に触れないようにしていた。


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大貴くんだって恋くらいする。きっとそう。
そう頭に叩き込んで､私はﾚｼﾞへ向かった。


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けれど､その後も度々ｺﾝﾋﾞﾆの雑誌ｺｰﾅｰによってみると
「有岡大貴二股か？」とか「多数と浮気疑惑」何て文字が見られた。


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今までは見出しを見て帰っていたけれど
その日は何故か､手に取ってﾊﾟﾗﾊﾟﾗとめくっていた。


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貴方「あ…」


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有岡大貴の文字を見つけて､そのﾍﾟｰｼﾞを大きく開いた。
そこに写っていたのは､あの大貴くん。


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複数の写真が載っていて
大貴くんの隣にいる女の子は､全部違う人だった。


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まさか､とも思う。
でも大貴くんはこういった。


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" 人の彼女って奪いたくなるんだよね "


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こんなに手を出したの？と思うと､背筋がｿﾞｯとする。
この人達はどう口説かれて､どう捨てられたんだろう。


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ただ､私は大貴くんを軽蔑するばかりだった。


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