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第十三発 ページ13


2分後




「ね、此処で半分よね?」

「ええ。でも、何か物足りないですね。出てきた奴らも三下ばっかだし、向こうのリーダーはもっと奥みたいだし。此処まで結構手薄だと思います。結構人はいる筈なんですけどね…」

「う〜ん…」




何かおかしい。幾ら半分とは言え、たまに自動銃器とかがあるくらいで人が出てくる事はあまりない。ちょっとして人手不足?って問いたくなる程だ。もう警備手薄ゾーンは抜けてしまったから身構えていたんだけどね。だって警備室近いから、その、拍子抜けって言うか…




「まあ、何かあったらそれはその時だし、いいと思いますけどね。」

「そうだね。とりあいず急ごうか。」




本来なら、あと右に曲がって真っ直ぐで警備室。おかしい。おかしすぎる。狐に抓まれた気分だ。




「…!………?」

「…….…s.」




誰か話している?まあ、警備室の前だし見張りはいて当然ね。月島も気付いたらしく2人して止まり、物陰に素早く隠れる。




「Hey. you know these sentence "It's like a moth flying into the flame".」【なあ、この言葉知ってるだろ、“飛んで火にいる夏の虫”って。】

「Ha? Don't mess with me! I know of cource!」【は?ナメてんのか?知ってるに決まってんだろーが!】




英語で話しているみたいだけど、生憎イタリア語しか分からんからなー。いや、雑談している間がチャンス、今攻め込めば警備室を占領できる。




「Yeah, I know. Don’t be angry. Well, that’s their thing, isn’t it ?」【ああ、知ってるよ、怒るなって。でさ、それって、あいつらのことだよな?】

「Hmm... I agree with that. Oh, my god. I feel sorry for them.」【ふーん、まあそれは同感。あーあ、可愛そうだなぁ。】




入り口まで迫り、突入するとなった。その時だった。



「っ月島!!伏せて!!!」
 


「なっ、A!?」



突然殺気を感じ月島の頭を下げさせる。その途端月島の背の高さのところで銃弾がめり込んだ。

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作者名:来夢 and Mystic | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/raimu2/  
作成日時:2018年3月23日 23時

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