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吉岡視点
信長「…家康」
家康「…信長」
みやび「信長君…」
泣いてもこれが、決着戦。
魔村「それでは旗印戦、開始！！」
響き渡る法螺貝の音。
頑張ってくれっ…！！
信長「家康。…すまない」
小さくそう言ったかと思えばすぐさま信長は移動した。
勝負はほぼ互角。
ただ家康が一方的に攻めていた。
しかも、攻撃を躱した直前に信長の持ってた木刀が飛ばされる。
武器を失うのは痛い。
『信長…っ』
不安が募る。
家康「終わりだ」
言って攻撃をした家康の体に乗り綺麗に躱す信長。
そして振り返った時、信長は持っていた扇子で家康に1つ入れた。
直政「入った…」
家康は苦しそうにその場で膝から崩れ落ちた。
家康「俺は…」
…何か、家康の様子がおかしい。
家康「もう引き返せん！俺はぁ！徳川家康だぁ！！」
感情に身を任せて信長に殴り掛かる。
信長はそれを片手で止め顔に1つ、腹に1つ入れた。
そして家康を綺麗に飛び越えた。
信長「我が名は…織田信長ぁ！」
そう宣言をして、渾身の一撃を入れる。
立つのすらやっとだった家康は、そのまま地面に仰向けになった。
直政「よし…」
思わず皆立ち上がる。
家康「…終わらせろ。さっさと、とどめを刺せ…」
負けを十分認めた家康は、ポツリと言った。
信長はその言葉にうんともすんとも言わずにただ拳を、家康の真正面に突きつけた。
家康「…どういう事だ」
信長はゆっくりと手を開いて家康に差し伸べた。
家康「情けか…」
信長「違う。此処からは貴様の力が必要なのだ」
家康の、力…。
信長「そして、貴様らの力も」
うちらの、力も…。
信長「手を取れ家康。貴様は、きっと変われる」
…信じてたんだ、変われる事を。
家康は、苦しそうな顔をして頭を左右に振っていた。
その時だった。
信玄「家康！」
鑑興「家康君！」
『えっ…？』
信玄と鑑興が駆けつけて、家康の体を起こした。
何でその場に…。
家康「武田…」
信玄「人は城、人は石垣、人は堀…情けは、人を繋ぐ。心のままに、進め」
鑑興「大丈夫、君なら出来るよ」
何か家康の心を縛り付けていたものがあったのだろうか。
家康「信長…」
そう言った声は心做しか震えていた。
泣きそうになるのを必死で堪える。
家康「こんな俺でも、変われるのか…っ？」
信長「…それを心から望むのなら」
変わりたくても、変われなかったんだ。
家康はまた差し伸べられた手を、震えながらもしっかり握った。
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死兎(プロフ) - モノトーンさん» モノトーンさん！コメントありがとうございます！！楽しみだったなんてそんな嬉しい…！！他の小説も頑張って行きますよー！！🥰 (2022年9月29日 20時) (
レス) id: 8d3efc1734 (このIDを非表示/違反報告)
モノトーン - コメント失礼します！完結おめでとうございます！毎日この小説を楽しみに読んでいました！本当にお疲れ様です！他の小説でも頑張ってください！ (2022年9月29日 20時) (レス) @page26 id: 3da0662191 (このIDを非表示/違反報告)
死兎(プロフ) - 余ニさん» あっあっあ、ごめんなさい！！保存するときちゃんと確認してませんでした…指摘していただき有難う御座います！！ (2022年9月19日 17時) (レス) id: 8d3efc1734 (このIDを非表示/違反報告)
余ニ(プロフ) - お、り、ふ、らたってる…たってますよ (2022年9月19日 16時) (レス) id: 7bc73c8e67 (このIDを非表示/違反報告)
死兎(プロフ) - ぴーなっつくりーむさん» すずさんー！！有難う御座います！！面白いだなんてそんな嬉しい言葉頂けて感謝しかないです！！！これからも頑張りますね！！ (2022年9月19日 15時) (レス) id: 8d3efc1734 (このIDを非表示/違反報告)
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