↓ ページ3
吉岡視点
嘘だって言ってくれ。
18歳まで、生きられない…？
そんな事はない。
衝撃な出来事で更に過呼吸になってしまう。
水晶から何か音がして、振り向けば生身の体で出てきた理事長の姿。
理事長「こんにちは、よう驚く日じゃのう」
そう言うとうちと官兵衛は魔村に押され、近くのベンチに座らせられた。
理事長「儂はな、クローンの研究を忙した。1日でも早く、お前達を誕生させる為に。しかし研究は十分では無かった」
官兵衛「だから生まれて来た俺たちには、命のリミットが…？」
理事長「流石は黒田、飲み込みが早い」
死ぬだんて、聞きたくもなかった。
ぐちゃぐちゃになった感情に意識が傾いていたのか、猛烈な吐き気が襲って来た。
『うっ…！！』
官兵衛「A…？」
視界がぼやける。
気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い…。
呼吸がマトモに出来ない。
意識が、薄れていく。
理事長「しかし吉岡、お前はまた違う」
『な…』
理事長「お前は試作品で作った、失敗作だ」
教えられたくもない事実の連続。
しっぱ、いさく…。
理事長「本来妙林尼と言う武将はその功績だけ知られておる。本来の名前やその他諸々の情報が一切手に入らなかった。そしてお前は、とんでもない事に自分がクローンであると言うことを知ってしまった」
『う、ち…が…？』
理事長「知られてしまったからには処分。しかし博士は記憶処理を施し、また情報を知ってしまった時の為に何時でも処理出来るようプログラミングし直したのだ」
いつで、も…？
理事長「だがそのプログラミング自体もお前の力に押し負け、故障を起こした。今襲っている吐き気は、そういう事だ」
人工的な、吐き気って事…！？
もう嫌になってくる。
何がなんだか分からなくなってくる。
『うぇ…っ、おぇ…、がはっ…』
官兵衛「っ…大丈夫か！？」
更に強く押し寄せてくる吐き気。
だから入学式の時、うちは、理事長を見た事ある気がしたのか…。
何も食べていないから、出るものはない。
背中を摩ってくれている。
それなのにずっと吐き気が止まらない。
官兵衛「何故俺とAに、その話を…」
理事長「戦を楽しみたいからじゃ！」
『いぐ…ざ…？』
徐々に収まってくる感覚に、安心しながら聞いた。
理事長「黒田官兵衛…お前は戦国1の策士と呼ばれ、豊臣秀吉を天下統一導いた男。見たいんじゃよ。真実を知ったお前が、来るべき最後の戦いにおいてどんな策を放つのか」
最後の、戦い…？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 99人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
死兎(プロフ) - モノトーンさん» モノトーンさん！コメントありがとうございます！！楽しみだったなんてそんな嬉しい…！！他の小説も頑張って行きますよー！！🥰 (2022年9月29日 20時) (
レス) id: 8d3efc1734 (このIDを非表示/違反報告)
モノトーン - コメント失礼します！完結おめでとうございます！毎日この小説を楽しみに読んでいました！本当にお疲れ様です！他の小説でも頑張ってください！ (2022年9月29日 20時) (レス) @page26 id: 3da0662191 (このIDを非表示/違反報告)
死兎(プロフ) - 余ニさん» あっあっあ、ごめんなさい！！保存するときちゃんと確認してませんでした…指摘していただき有難う御座います！！ (2022年9月19日 17時) (レス) id: 8d3efc1734 (このIDを非表示/違反報告)
余ニ(プロフ) - お、り、ふ、らたってる…たってますよ (2022年9月19日 16時) (レス) id: 7bc73c8e67 (このIDを非表示/違反報告)
死兎(プロフ) - ぴーなっつくりーむさん» すずさんー！！有難う御座います！！面白いだなんてそんな嬉しい言葉頂けて感謝しかないです！！！これからも頑張りますね！！ (2022年9月19日 15時) (レス) id: 8d3efc1734 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
