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吉岡視点

虚ろな顔してる。

そこに姿は見えないけど徳川の声がした。

徳川「ハッハッハ!派手にやられたなぁ」

黒田「笑うなら笑え」

俯いてベンチに座る黒田に明智が近づいた。

それが耐えきれなくて思わず目を逸らしてしまった。

明智「黒田くん。僕達の仲間になって下さい。今こちらに来れば、貴方にもそれ相応のポジションを与えると家康くんは言っています」

ポジション…?

やり方が汚すぎる。

なんで明智、お前はそんな平然といられるんだよ…。

徳川「黒田!お前がこんな目に遭うのはお前が誰からも信用されてないからだ!お前の弱点は己の利で動き過ぎること。そんな奴は警戒され、終いには弾かれる。だが、あえて言おう。お前は正しい。人を頼るって事はそいつが弱いからだ。信じる奴がバカなのさ!俺ならお前の良き理解者になれる。俺に着いて来い」

信じる奴がバカ…?

じゃあ今近くにいる明智はなんなんだよ…。

余りにも身勝手な言葉に、ふつふつと腸が煮えくり返る感覚がした。

それに、うちやみやびちゃんは信じてる。

黒田「…お前の言う通りだ。俺は人から信用されない。何よりそれは…俺が人を信じないからだ」

誰も、信じてない…。

うちらに案を渡してくれた時も、徳川に情報を与えた時も、考えてみればどちらかを信用していたら出来ないこと。

全部、全部黒田がしてた事に辻褄が合ってくる。

徳川「お前は何も間違っていない。さぁ」

徳川は黒田に手を差し伸べた。

ここで手を取れば、黒田は徳川の仲間になる…。

ハラハラした緊張で、目を閉じた。

黒田「…だけどな。俺は、そんな俺自身が…心底嫌いなんだよ」

意外な言葉に唖然とした。

彼奴は、黒田は徳川の手を取らなかったんだ。

黒田「何時しか掛け値無しに相手に託す事を、恐れる様になってた」

昔に起きた事を思い出しながら、話しているように感じる。

人を信じられなくなるほどの出来事が、黒田にもあったんだ。

黒田「だけどな家康。信じる事はきっと…強さなんだよ。だから憧れる。お前の言う、バカ者達に」

ゆっくりと黒田は立ち上がった。

黒田「お前の器は、違った様だ」

徳川「…所詮はお前も、ただのゴミだったか」

そんな吐き台詞を置いて徳川は帰って行った。

明智もそんな徳川を追いかけて行った。

信長「…行くぞ」

『嗚呼』

うちらはその場を黒田にバレないようこっそりと抜け出した。

ボーッとしながら校内を歩く。

こいつらは気配を消す事知らねぇのか…?

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スイちゃんですよ〜☆ - おもろいです!!!!続編にレッツゴー(○°^^ω)°○ワァァァァァァァァァァ (2023年1月23日 12時) (レス) @page50 id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
死兎(プロフ) - 琉闇さん» 夢主ちゃんは一体どちらにつくのか!!!(全然大丈夫です) (2022年9月4日 9時) (レス) id: 8d3efc1734 (このIDを非表示/違反報告)
琉闇 - おぉ、、、展開が面白くなってきたぁ!!!(タメですみません) (2022年9月4日 8時) (レス) @page24 id: 35b5a8b377 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:死兎 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年8月30日 23時

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