5話「信じたもん勝ち」 ページ31
吉岡視点
黒田「そもそも龍造寺は犯人じゃない。彼奴にお前を一撃で仕留める事など出来ない。他の連中も作戦の真っ最中、誰も手が出せなかったはず。だが、ただ1人…例外が居た」
井伊「被害者を装った、俺自身って事か」
『後から考えりゃあお前んやられ方は異様過ぎる。入りゃあ必ず左に向く筈なんに、お前は右のこめかみ辺りから血が流れちょった。しゃっちそげな面倒しい真似、ロスタイムが生まるるにぃだあれんせんやろ
(後から考えればお前のやられ方は異様過ぎる。入れば必ず左に向く筈なのに、お前は右のこめかみ辺りから血が流れてた。わざわざそんな面倒な真似、ロスタイムが生まれるのに誰もしないでしょ)』
それに鈍器で1度殴られても、角が無い限り内出血で終わる。
あれは明らか机の角か何か角にぶつけたもの。
井伊「流石だなぁ…黒田、吉岡。てめぇらがこっち側って言うのは心強えぇ」
そのままみやびちゃん達がいる階段に近づく。
幸いバレてはなさそう…。
井伊「ぶっ潰そうぜ、特進」
黒田「…そうだ、少し歩かないか？」
井伊「あ？」
『残りん裏切り者達も、きっと黒田ぅ探しよん。合流した方が有利やと、うちらは思うちょんだけ
(残りの裏切り者達も、きっと黒田を探してる。合流した方が有利だと、うちらは思ってるだけ)』
井伊「…仲間は多いに越した事はねぇ」
これは炙り出し。
後は二人から遠ざける為。
こりゃ演技力試されてるみたいで楽しいな…。
中庭を通り過ぎ、校舎の裏へ行こうとした時にふと声をかけられた。
今川「黒田、吉岡」
井伊「今川…」
あんな無茶な事してる辺り、やっぱり今川も裏切り者か。
真田「まさか本当に黒田が裏切り者だったとはねぇ。それに吉岡も」
今川とは逆の方向から声がする。
振り向けば竹中と真田が。
井伊「中々いいメンツじゃねぇか」
竹中「嗚呼…仲良く出来そうだ」
やっぱり掴めない。
ふと黒田の顔を見れば何処か思い詰めた様な顔をしていた。
今川「てかあの吉岡が裏切り者…」
『？え、そげな意外？うちは明智が心配なんちゃ。それに偵察やったら任せちほしい
(？え、そんな意外？うちは明智が心配なんだよ。それに偵察だったら任せてほしい)』
今川「嗚呼、お前なら大丈夫そうだな」
みやびちゃんごめん、こうでもしないと疑われるんだよ…。
何か料理作ってあげよ。
…それにしても、黒田と竹中。
二人とも似た雰囲気を持ってる。
クラスでもあんまり見ないな。
仲良くしてそうなのに。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 114人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スイちゃんですよ〜☆ - おもろいです!!!!続編にレッツゴー(○°^^ω)°○ﾜｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ (2023年1月23日 12時) (
レス) @page50 id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
死兎(プロフ) - 琉闇さん» 夢主ちゃんは一体どちらにつくのか！！！(全然大丈夫です) (2022年9月4日 9時) (レス) id: 8d3efc1734 (このIDを非表示/違反報告)
琉闇 - おぉ、、、展開が面白くなってきたぁ！！！(タメですみません) (2022年9月4日 8時) (レス) @page24 id: 35b5a8b377 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
